猫様のいる暮らし - Life with Cats - すべては、猫様のために。
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猫が上手に水分補給できる方法|水を飲まないときの対処方法も紹介

猫が上手に水分補給できる方法|水を飲まないときの対処方法も紹介

ヘルスケア
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猫の飼い主が抱える問題に、猫があまり水を飲まないというものがあります。猫はもともとあまり水を飲まない生き物です。しかし、水分補給がうまくできず水分不足に陥ると腎臓や膀胱に異常が出ることもあります。一方で飲み過ぎている場合も要注意です。適切な飲水量を理解し、水分摂取しやすくなる工夫をしつつ、猫の健康状態の変化を細かく観察しましょう。

監修した専門家

小川 篤志

小川 篤志

獣医師。救急医療を中心に従事し、災害医療にも携わる。宮崎犬猫総合病院 院長、TRVA夜間救急動物医療センター副院長を経て、現在RABOに所属。Webメディア監修、獣医師や飼い主向けセミナー講演、メディア取材などでも活動。

猫の1日に必要な水分量

お水を前に前方を見つめる猫

猫の1日に必要な水分量は、人間や犬と比較すると少なく感じることが多いようです。猫はもともと砂漠地帯原産の生き物で、少ない量の飲水量でも活動できる性質があります。しかし、だからこそ日頃の水分補給が大切なのです。

子猫の場合、生後4週間まではミルクであり、その後切り替え期に至ります。基本的にミルクが飲めていれば水分不足の心配はないでしょう。水に切り替わった後には、水分摂取量を気にしてチェックするようにしましょう。

体重別の1日あたりに必要な水分量は以下のとおりです。

猫の体重 水分量
子猫(1kg未満) ~50ml
1.5~2kg 50~100ml
2~2.5kg 100~150ml
2.5~3kg 150~200ml
3~3.5kg 200~250ml
3.5~4kg 250~300ml

わかりやすい計算式では、おおよそ体重1kgにつき50ml以上が目安です。キャットフードの種類やおやつ、季節によって飲む量は若干異なります。

出典元:Petline「子猫はいつからお水を飲むの?(19/20)」

出典元:徳本一義「猫における水分摂取の重要性」

飲水量の測り方

猫がどのくらい水を飲んだのか確認するには、計量カップで容器に水を入れて1日置いておきます。当日の夜か翌朝に、飲み残した水を計量カップに回収すれば、猫の飲水量を計測できます。ウェットフードを与えている場合は、与えた分の80%を飲水量にプラスしてください。

多頭飼いしている場合は、同じ方法で飲水量を計測するのは至難の業。その場合は、飲水量を測る日だけ別行動させるとよいですよ。ケージに入れると異変を感じて飲水量が減る可能性があるため、部屋の一室で別行動させて測るといいでしょう。

出典元:猫専門病院の猫ブログ nekopedia「猫の飲水量の測り方」

猫が上手に水分補給できる方法

流れる水をじっと見つめる猫

水分の補給には、大きく2つの方法があります。

  • 飲水で水分を補給する

  • 食事から水分を補給する

飲水で水分補給する

普通は器から飲水することで水分を補給します。ほとんどメインの水分補給元がこれであり、水分確保のためには家にはいくつも水飲み器を準備しておくと良いです。器は猫によって好みが違います。飲みやすい器を、飲みやすい場所に置くと良いですね。

給水機でもいいの?

猫によって水の飲み方にも好みがありますよね。キッチンや洗面所で、蛇口からぽたぽたと垂れる水を飲んでいる姿を見たことがある飼い主もいるのではないでしょうか。猫にもよりますが、流れがあったほうが水分補給してくれる猫もいます。猫用の自動給水機が販売されているので、それを導入してもいいでしょう。

猫用自動給水機は、フィルター付きで常に水の新鮮さを維持できるものもあります。また、高さや静穏性もバラバラで好みが分かれますが、基本的にはご飯の器と同じくらいの高さで、ひげに水が付きにくいものを選ぶと良いでしょう。

食事から水分補給する

食事からも水分補給をしています。特に文字通りウェットフードは多くが水分でできており、意外にも多くの水分を摂取しています。

  • ドライフード:全量の約10%未満

  • ウェットフード:全量の約80%

もし猫が水を飲まない場合はウェットフードがおすすめです。さらに増やしたい場合は、スープやゼリーを与えてもいいでしょう。スープは、一般的な製品でもよいですし、自家製でつくる方法もあります。味付けをしないで鶏肉を茹で、そのスープはフレーバーがついておいしくなります。ただ、スープやウェットフードだけだと噛む力や口内環境に影響するため、水分補給の観点でウェットフードを与えるのであれば、ドライフードと併せると良いです。

出典元:ふじわら動物病院「【現役獣医が解説】猫の腎臓病と水分の関係」

猫が水を飲まない原因

猫と流水デバイス

猫が水を飲まないのには原因があるかもしれません。また、飲んでいたとしても腎臓病のときなどはさらに多くの水分を補給する必要があります。以下で当てはまるものがないか確認してみてください。

水が新鮮ではない

水が古いと、おいしくなくなるので飲まなくなることがあります。水のにおいや味で判断しているのだと思われますが、なるべく新鮮なお水を常に用意しておくことが大事です。

水が入っている器が気に入らない

器の素材や形状はさまざまです。猫はひげに水が触れるのを嫌がるので、平面が広い器を選ぶといいでしょう。また、流れを作れたり、高さの調節ができたりするものでもいいかもしれません。

器の数が少ない

水を飲める場所の数も、猫が水を飲まない理由です。器の置き場所が気に入らない、安心して水を飲めない可能性があります。猫が移動する範囲に、複数の器や給水機を設置しておくといいでしょう。

季節の問題

季節によっては猫があまり水を飲まなくなる場合もあります。特に秋〜冬にかけては夏場に比べて水分摂取量が少なくなります。

病気の可能性

体調が悪くて飲めていない場合もあります。また老猫の場合、自力で水を飲む力がないことがあります。スポイトなどを使って口に水を持って行って飲ませることもできますが、この状態は重篤な状態でもあるので、動物病院で相談しましょう。

猫が水分不足になってしまった場合の症状

猫が水を飲まなくなる理由、または足りない場合、脱水症状を起こしたり、腎臓などに悪影響を及ぼします。

獣医師から水分摂取のサポートを受けている猫のイメージ

脱水症状を起こす

水分不足が原因で脱水症状を起こしてしまいます。特に子猫は水分をうまく蓄積できず、少し飲めないだけでも脱水になりやすくなります。猫が脱水症状に陥ると、歯茎が乾いたり、反応が鈍くなったりします。また、目や口の粘液が普段より乾いたり、逆にねばねばしたりしているのも脱水症状のサインです。こまめな水分補給ができるように環境を整えましょう。

病気の原因になる

水分不足はあらゆる臓器に影響をおよぼしますが、通常は「水も飲めない」ほどの状況になるというよりは、慢性的に水分が不足することで種々の臓器にダメージをあたえます。特に泌尿器系の異常に現れやすいです。例えば、水分不足は腎臓の血流量を下げ、腎細胞を保護しづらくなります。濃いおしっこになるため、結石などができやすくなります。しっかりお水を「毎日」飲めているかはとても重要なのです。

猫が水を飲まないときの対処方法

猫が水を飲まないときでも、いくつかの工夫をすると飲んでくれるようになる場合もあります。主な対処方法は次のとおりです。

お皿の水を飲む猫
  • 新鮮な水を用意すること

  • 水飲み皿を多く用意すること

  • フレーバーをつけてあげる

  • 水を入れる器や置き場所を工夫する

  • 水分補給できる食事と合わせる

新鮮な水を用意すること

猫は水が新鮮でないとなかなか飲んでくれません。水は常に新鮮なものが与えられるようにしましょう。水は水道水で構いませんが、消毒液のにおいがきついと飲まない場合もあります。もし水道水をそのまま飲んでくれないときは、一度沸騰させてから冷ますとにおいも軽減されますよ。

なお、硬水のミネラルウォーターはミネラル分が多いのでできるだけ避けましょう。外国産のミネラルウォーターは硬水であることが多いです。猫はミネラルを摂りすぎると尿路結石などの病気になりやすい生き物です。軟水のミネラルウォーターを選ぶか、日本の水道水はミネラルの少ない軟水なので、水道水を与えましょう。

水飲み皿を多く用意すること

猫はもともと砂漠の生き物なので、思うほど水を飲みません。水飲み皿を多めに用意し、どの水飲み皿ならよく水を飲んでくれるか試しましょう。

水飲み皿の種類も、猫によって好みがあります。素材や深さ、高さや広さが違う水飲み皿を用意しましょう。流れる水に興味がある猫には、自動給水機を用意してあげるのもひとつの方法です。

フレーバーをつけてあげる

どうしても水を飲まない場合は、ぬるま湯にしてみたり、鶏肉や魚のゆで汁を混ぜてフレーバーを付けたりすると改善することも。後者の場合、塩分が含まれていないものが良いですね。家族の食事のために鶏肉を茹でたりすることがあれば、そのお出汁を捨てずに小分けにして冷凍しておくと便利です。

水が冷たくて飲みたくなかったり、熱すぎて飲まなかったりと、水の好みは猫によってさまざまです。いろいろと試してみて、猫が一番飲んでくれる水を見つけられるような工夫も必要です。

水を入れる器や置き場所を工夫する

水を入れる器や置き場所を工夫すると、1か所に設置しているときよりも水を飲む可能性が上がります。水を飲む習慣をつけるには、猫が行動している導線増に複数の器を用意するといいでしょう。

また、器を清潔に保つほか、広めの器を使う、流れがあるものを使うと効果的な場合もあります。多頭飼育している場合は、猫それぞれの専用の器を作りましょう。

水分補給できる食事と合わせる

水分補給できる食事で水分を取ることも有効な方法です。どうしても水を飲まない場合は、ウェットフードのほか、ゼリーやスープなどで補うことができます。

食事以外にもおやつを工夫することで水分補給ができるようになる猫もいます。ただし、初めて与えるものはアレルギー反応に気を付けて少しずつ与えるようにしましょう。

猫の飲水量管理におすすめのツール

Catlog(キャトログ)

猫の飲水量を管理するのはなかなか難しいところ。目盛りのついた器も販売されていますが、複数個所に置いておくと計算が大変です。また、多頭飼育している場合、1日別室で過ごしてもらうのが難しい猫もいるでしょう。

首輪型IoTデバイスのCatlogを使えば、猫の水や食事の回数を自動でスマートフォンアプリに記録できます。水を飲む回数がわかるので、普段より水を飲んでいる・飲んでいないという予測が立てられます。トイレに設置するCatlog Boardと組み合わせれば、排泄状況もあわせて確認可能。大切な愛猫の健康管理を総合的にサポートできるのです。

まとめ

生物にとって水分補給はとても大事な行動です。もともと水を飲む量が少ないとはいえ、猫も同様に健康を維持するために水分補給が欠かせません。しかし、飼い主が積極的に水を飲める環境を整えないと、なかなか猫は水分を取ってくれにくい生き物。本記事を参考に、適切な水分摂取ができるようにサポートしてあげましょう。

猫の健康管理を総合的にできるCatlogやCatlog Boardを活用すれば、水分だけではなくあらゆる健康面の管理・サポートがしやすくなるでしょう。愛情の健康管理に最適なツールであるCatlog、Catlog Boardをぜひご検討ください。

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ライター

猫様のいる暮らし編集部

猫様のいる暮らし編集部

2匹の猫様と一緒に暮らしています。無防備になったお腹に顔をうずめ、猫吸いをさせていただくのが至福の時間。 猫様との暮らしにまつわる情報をお届けします。

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RABO, Inc.
Chief Cat Officer ブリ丸