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猫にもニキビができるって本当?症状や原因、ケア方法を解説!

猫にもニキビができるって本当?症状や原因、ケア方法を解説!

ヘルスケア
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人間と同じように、猫にもニキビができます。主に口元やあごにでき、放っておくと重症化してしまう可能性があります。ではなぜ、猫にニキビができるのでしょうか。本記事では猫のニキビについて、具体的な症状や原因、予防とケアの方法を解説します。

監修した専門家

小川 篤志

小川 篤志

獣医師。救急医療を中心に従事し、災害医療にも携わる。宮崎犬猫総合病院 院長、TRVA夜間救急動物医療センター副院長を経て、現在RABOに所属。Webメディア監修、獣医師や飼い主向けセミナー講演、メディア取材などでも活動。

猫ニキビってなに?

おもちゃで遊ぶ猫

猫にもニキビができることをご存じでしょうか?「猫ニキビ」と呼ばれる症状には、医学的に「ざ瘡(ざそう)」という正式名称がついています。ざ瘡(猫ニキビ)は、軽い皮膚炎から始まりますが、二次的に感染が起きて炎症が広まる可能性もあります。また一見すると、ただの汚れのように見えてしまうため、対処が遅れてしまうこともあるでしょう。

ニキビができる場所や症状は?

ソファの上でくつろぐ猫

猫ニキビはどのような場所にできるのでしょうか?発生する場所を把握しておくことで、日頃からこまめにチェックし、すぐに発見して対処してあげることができます。本章では、猫ニキビができる場所やその特徴、症状の程度について解説します。猫ニキビができやすい場所はマメにチェックし、症状が重い場合にはすぐに動物病院へ連れていってあげましょう。

猫の口元・あご

猫ニキビは、主に口元やあごに症状が現れます。黒い砂粒のようなものが下あごに付着していることで気付くケースが多いでしょう。口の周りはマーキングのための皮脂が多く出る箇所であるため、猫ニキビができやすいと考えられています。口周りに黒いポツポツが確認できた場合は、猫ニキビを発症している可能性が高いです。またポツポツの他に、脱毛や腫れ、出血、かゆみ、皮膚の硬化といった症状が見られることもあります。

ちなみに、似たような症状が尾の付け根に見られる場合もあり、これは「尾腺炎」といって未去勢のオス猫に多く見られます。

症状の程度は?

症状の程度は様々ですが、基本的に大ごとになることはあまりありません。軽度なものであれば黒いポツポツがついているだけで、かゆみもないことがほとんどです。脱毛や赤み、かゆみがある場合は悪化し始めているかもしれません。ひどく搔きむしったり、細菌感染をおこしているような場合には比較的重度といえます。特にかゆみがある場合は、放置すると自分で傷つけてしまい、重症化することもあるので、早めに動物病院を受診しましょう。

猫にニキビができる3つの原因

テーブルの上から見下ろす猫

そもそも、猫にニキビができてしまうのはなぜでしょうか?

猫にできるニキビの原因としては「過剰な皮脂」「ストレス」「免疫力が弱まっている」「口周りの汚れ」といったものが挙げられます。これらの原因を知っておくことは、治療としてはもちろん、ニキビを予防するためにも有効でしょう。

1.過剰な皮脂 

猫がさまざまな場所へ自分の顔やあごをこすり付ける行動は、飼い主さんにとって見なれた光景ですよね。この行動はマーキングの一種であり、猫は自分の顔やあごから出る分泌物によって、自分の臭いをつけて縄張りを示しています。この分泌物を出す「皮脂腺」が詰まる、あるいは過剰に分泌されてしまうといったことが原因となり、猫ニキビが生じるとされています。

また感染や炎症によって皮膚のバリアが働き過ぎてしまい、皮脂の分泌が過剰になる場合もあります。

このように、皮脂の過剰は、皮膚になんらかのトラブルが起きているサインかもしれません。顔周りや体がベタついていないか、スキンシップをしながらチェックしてみましょう。

2.ストレス

猫は環境の変化に弱い動物です。そのため引越しや新しい猫を迎えたあとなどに、強いストレスを感じてしまうことがあります。そのようなストレスは、免疫力の低下を引き起こし、猫ニキビが発生する原因と考えられています。猫の生活環境を見直して、ストレスを和らげるか、解消できるように工夫してあげましょう。

また厳しく叱られることも、ストレスとなってしまいます。基本的に猫は叱られても、なぜ叱られたのか理解できません。粗相や噛みつきといった問題に対しては、環境の改善や気を紛らわせるなどの対策が有効です。

3.免疫力が弱まっている

免疫力が弱くなってしまう原因は、ストレスだけではありません。加齢にともなって低下する場合や、薬によって一時的に免疫力が下がる場合、猫エイズが発症した場合なども当てはまります。このような場合には、皮膚のバリアが弱くなり、細菌や寄生虫の感染、炎症などのトラブルが起こりやすくなるため、猫ニキビが発生しやすくなります。

4.口周りの汚れ

口周りの汚れが、猫ニキビの原因になることもあります。ウェットフードや液状のおやつなどが残っていると細菌が繁殖しやすくなるためです。特にあごの下は自分でキレイに保つことが難しいので、食後に汚れていないかチェックしてあげましょう。

また、ごはんや水の容器が汚れていたり、容器の素材自体にアレルギーを起こしてしまう場合(プラスチックやステンレスなど)にも、感染や炎症により猫ニキビが生じてしまうことがあります。容器は傷がつきにくく、アレルギーを起こしにくいとされる陶器やガラス製のものがおススメです。

ニキビの予防方法は?

植木鉢の中に入ってくつろぐ猫

では、猫をニキビから守ってあげるためには、どのような点に気をつければ良いのでしょう。

残念ながら猫ニキビについては、「これに気を付ければ大丈夫!」という確実な予防法はありません。これは猫ニキビの原因が過剰な皮脂分泌や、触れるものに対するアレルギーであったりと、猫自身の体質が大きく関わるためです。

ただし、口の周りを清潔に保つことはニキビの発生頻度を減らしたり、重症化を防ぐ方法として有効です。ウェットフードなどが口についていたらすぐに拭き取ってあげる、定期的に顔を拭いてあげるなど、キレイ好きな猫ちゃんが清潔でいられるように、サポートしてあげましょう。

猫のニキビをケアするには?

かごの上であくびをする猫

ここからは、すでにニキビができてしまっている場合の対処方法について解説します。軽度であれば自宅でケア出来る場合がありますが、すぐに動物病院へ連れていかなければならないケースもあります。今のところは異常がなくても、今後のためにケア方法を確認しておきましょう。

自宅でできるケア方法

自宅で猫ニキビをケアする方法をいくつかご紹介します。

 ・ベビーワセリンまたは白色ワセリンを馴染ませて、優しく拭き取る

 ・ぬるま湯でふやかして、優しく拭き取る

 ・ドライシャンプーを少量馴染ませて、優しく拭き取る

いずれの方法も、コットンや清潔なガーゼで力を入れずに優しく拭き取ることがポイントです。毛の長さやベタつき具合、嫌がり方によって猫ちゃんに適した方法を探してみてください。

アルコールを使ったり、ゴシゴシと強くこすると皮膚を刺激してしまい、逆効果になりますので注意しましょう。

程度によってはちゃんと治療してあげましょう

かゆみや皮膚の赤み、腫れがあるような猫ニキビの場合は、動物病院を受診しましょう。猫ニキビは、症状が重くなるほど、自宅で完治させることが難しくなってしまいます。もちろん軽度であっても、より確実に治してあげるには動物病院へ連れて行くのが安心です。

動物病院に連れて行った場合は、どのような処置がされるのでしょう。以下で説明します。

消毒

炎症やひっかき傷によって皮膚のバリアが弱まっている場合、細菌や真菌が増えて皮膚を刺激してしまいます。消毒薬を使ってしっかりと消毒をし、感染による重症化を防ぎます。症状がひどい場合は自宅で消毒をしてあげなければならないこともあります。獣医師の指示に従って、患部を消毒してあげましょう。

抗生物質(飲み薬と塗り薬)

強い炎症を起こしている場合、または検査で細菌感染が確認された場合などには、飲み薬や塗り薬といった抗生物質を用いて治療することがあります。感染を放置すると化膿して重症化しやすくなるため、皮膚の赤みや傷になるほどのかゆみがある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

部分的に毛を剃って清潔に保つことも

炎症が強い場合、激しくかゆがっている場合などは、部分的に毛を剃ることもあります。場所が顔なだけに処置後の見た目は少しかわいそうな気がしますが、毛を剃ることで患部を清潔に保ちやすくなり、塗り薬や消毒といったその後の管理がしやすくなるというメリットがあります。

自分で気にして掻いてしまうなら、エリザベスカラーを使うと良い

強いかゆみのために患部を引っ掻いてしまうと、猫ニキビが重篤化してしまいます。そのようなケースに陥らないためには、エリザベスカラーを活用しましょう。動物病院から提供されることもありますが、自分で購入することもできます。

多くの猫ちゃんはエリザベスカラーを嫌がって、無理やり外そうとしたり、じっとしたまま動けなくなる場合があります。2〜3日ほど着けていれば慣れることが多いですが、着けて数日はトイレや食事、水を飲むといった行動が上手くできているか、注意して見てあげましょう。エリザベスカラーが床に当たって上手く食事が出来ない場合には、食器を高くしてあげてください。

「嫌がっているから…」と着けたり外したりを繰り返すといつまでも慣れませんし、かえって着けることにストレスを感じてしまいます。根気強く見守ってあげましょう。

病院の治療費は?

猫ニキビの治療をする場合、症状の重さや治療方法によって病院に支払う費用は異なります。相場は1回の通院につき3,666円程度とのデータがあります。完治するまでに何回通院しなければならないのかは、症状によってまちまちです。

※出典:みんなのどうぶつ病気大百科「痤瘡(ざそう)/アクネ <猫>」

まとめ

布団の上であくびをしている猫

猫ニキビについて、発症しやすい場所や症状、原因、予防策などを解説しました。「うちの猫は大丈夫」と思っていても、よく見ると黒いポツポツが発生しているかもしれません。

ただし、黒いポツポツがあるだけの場合は、猫の生活の質を落とすようなものではありません。大切なことは、かゆみや赤み、脱毛といった重症化のサインを見逃さないことです。症状にいち早く気付くことで、迅速な処置がおこなえます。

猫ニキビ以外の皮膚の病気についても、発見が早いほど治療や通院も少なく済み、、猫への負担を軽減できます。上手にスキンシップをとりながら、猫の体をしっかりと観察してあげてください。

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    ライター

    猫様のいる暮らし編集部

    猫様のいる暮らし編集部

    2匹の猫様と一緒に暮らしています。無防備になったお腹に顔をうずめ、猫吸いをさせていただくのが至福の時間。 猫様との暮らしにまつわる情報をお届けします。

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    RABO, Inc.
    Chief Cat Officer ブリ丸