株式会社RABO 獣医師
獣医師。救急医療を中心に従事し、災害医療にも携わる。宮崎犬猫総合病院 院長、TRVA夜間救急動物医療センター副院長を経て、現在RABOに所属。Webメディア監修、獣医師や飼い主向けセミナー講演、メディア取材などでも活動。
この記事では、獣医師監修のもと子猫の育て方を「身体の変化」、「食事」、「暮らし」、「動物病院」、「グッズ」の5カテゴリーに分け、それぞれ月齢別にご紹介します。 特に、初めて猫を育てる方向けに、月齢ごとのtodoがわかるように記載しています。経験者向けとしても、改めて子猫の育て方を調べよう、という時に役立つコンテンツを掲載していますので、ぜひご参考になさってください。
監修した専門家
株式会社RABO 獣医師
獣医師。救急医療を中心に従事し、災害医療にも携わる。宮崎犬猫総合病院 院長、TRVA夜間救急動物医療センター副院長を経て、現在RABOに所属。Webメディア監修、獣医師や飼い主向けセミナー講演、メディア取材などでも活動。
子猫を育てるにあたって、基礎知識があるかないかは大きな違いです。特に生まれたばかりの子猫であれば、食事内容や量、排泄の仕方、体重などは目まぐるしく変化していきます。 今月なにをする必要があって、来月には何が必要になるのかを把握し、前もって心の準備と資材の準備を前もってしておけると、なにかトラブルがあったとしても余裕をもった対応ができます。
育てたことのある方にとっては、そんなの当たり前!と思うようなことでも、実際に動物病院では「あれ!まだやってなかった!」とおっしゃる飼い主さんも多くいらっしゃいます。当たり前のことこそしっかり押さえて、楽しく健康に成猫に育てられるようにしましょう。
この記事では、月齢別にやるべきことを整理しています。それを5つのカテゴリーに分けてご紹介します。
特に、生後8ヶ月齢までは毎月めまぐるしく変わるので、毎月の誕生日には当月と翌月の内容を振り返ると良いですね。
現在の月齢(生まれた月を0ヶ月齢とします)を確認してください。画面右側の「> index」のリボン型のタブからその月齢にジャンプすることができます。 または、以下の目次から現在の月齢のセクションを選んでご覧ください!
生まれた直後、4週齢までの子猫の育て方をご紹介します。自宅で出産された場合や、生後すぐの子猫を引き取った(拾った)などのケースがあてはまります。生後1年の中でも最も慎重かつ繊細にお世話をする必要があるのがこの時期です。
出産直後の体重は、およそ100g。手のひらに 乗るほどの小ささです。十分に栄養が取れていれば、毎日10-15gずつ大きくなります。逆に、毎日体重が増えていなければ(または減少していれば)、要注意サインです。
数日でへその尾が取れ、1週間ほどたつと開眼(目が開きます。視力はまだほとんどありません)し、よちよちと歩く様子が見られます。2週間ほど経過すると目が見え始め、耳も聞こえ始めます。この頃から、乳歯も生え始めます。おしっこやうんちは3週齢頃に自力でできるようになります。
性別が気になるところですが、生後直後に判定するのは意外に難しいです。生後4週齢ほどになれば、飼い主でも判別できるようになります。
母猫が熱心に子育てをしない場合もあります。母猫任せにすると栄養が足りなくなることもあるので、注意してください。
生後4週齢までは、食事はすべてミルクです。母猫がいる場合は母乳ですが、いない場合は子猫専用の粉ミルクを購入してください。
哺乳瓶で人工哺乳する場合には、ミルクの出具合に注意が必要です。乳首の穴や切れ込みが大きすぎたり、無理に哺乳瓶を圧迫してミルクを押し出したりすると、飲み込みきれなかったミルクが子猫の気道に入ってしまうことがあります。 ミルクの出具合は、哺乳瓶を逆さまにしてポタリ、ポタリとゆっくり垂れるくらいで十分です。飲んでいるときに鼻から逆流していないか、口のわきから漏れていないか注意しましょう。
体勢は、うつぶせに近い姿勢が理想的です(横になった母猫のおっぱいに吸いつく姿勢をイメージすると分かりやすいですね)。ミルクの温度は人肌より少し温かい程度(38℃くらい)を目安にしましょう。
この時期は、まだ自分で体温調整ができません。ですので、特に寒い時期では、湯たんぽやホットカーペット、電気毛布などで適切に保温してあげる必要があります。
段ボールや衣装ケースなどで、子猫用のボックスを作ってあげるのも大事です。視力も聴力も弱いため、よちよちと人の目の届かない場所に移動してしまうことを防ぐためです。子猫ボックスには、タオルや毛布、湯たんぽなどを入れておきましょう。
自力排泄ができる3-4週齢までは、排泄を介助してあげる必要があります。母猫は陰部や肛門周囲を舐めて刺激してあげますが、母猫がいない場合は、これとおなじようにお湯で湿らせたガーゼなどを使って、やさしくさすってあげましょう。
また、排泄をしないとミルクを飲めないことも多いため、食事前には、排泄マッサージも行いましょう。
基本的に予防接種などをこの時期に行う必要はありませんが、先天性疾患や生まれながらの身体の奇形などがないか、動物病院に見てもらうこともあります。 ただし、焦らずもう少し成長してからでも大丈夫です。まずは飼い主の手できちんと育てることを第一に、気になることがあれば病院に相談しましょう。
体重が増えない、食欲がない、嘔吐や下痢をするなどといった症状があれば、すぐに動物病院に連れていきましょう。
下痢については、下記記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まだ自分からトイレに行ったり、積極的におもちゃで遊んだりすることはないため、これらを用意する必要はありません。また、基本的に母猫または哺乳瓶からミルクを飲むため、食器の用意も必要ありません。
この頃になると、子猫らしく成長しはじめます。体重は数百グラムとなり、自分で歩いたり周りに興味を示したり、兄弟とも積極的に 遊びます。
4週齢になると体重は400g-600gほどになり、さらに、ここからの4週間でおよそ1.8-2倍ほどに成長していきます。
眼の色も成猫と同じように変化し、視力も聴力もしっかりしてくる頃です。体温調節も問題なく行えるようになり、38℃程度の体温を維持します。 おおよその乳歯が生え揃うのもこの頃です。よちよち歩きだったのがしっかりと歩けるようになるので、テレビボードの裏、洗濯機の下など、思いがけないスペースに潜り込んで動けなくなることにも注意しましょう。
4週齢をすぎると、自力で食事ができるようになってくるため、徐々に離乳食をあげ始めます。といっても専用の離乳食があるわけではないので、子猫用フードをお湯やミルクでふやかしてあげましょう。 缶詰のウェットフードにミルク粉をかけて混ぜたりすると、栄養たっぷりでかつ消化に優しくなるのでおススメです。成長するにつれて、ふやかさなくても食べられるようになっていきます。
基本的に、少なくとも7週齢までは母猫や兄弟と過ごすことが望まれます。というのも、この時期には社会化期が始まります。社会化期とは、猫や人間との関係性を学び、大人の猫(成猫)になるための心の成長を支える時期です。 兄弟猫とのコミュニケーションを深めることも大事ですし、兄弟がいない場合は飼い主とのコミュニケーションも大切です。かといって、不用意に屋外に出したり、見ず知らずの猫と対面させるなどは感染症予防の観点からはまだ推奨できません。
このころから狩りの真似ごととして、遊びを始めます。そこからは、とにかく遊びに夢中になる時期です。運動のさせすぎには注意ですが、少しずつ遊んであげる時間をつくりましょう。
まだ1日の9割近くを眠って過ごします。ぐったりしているのか、眠っているだけなのか判断が難しい時期でもあるので、起きているときの元気さや、食欲、嘔吐下痢の有無なども含めて判断しましょう。
ワクチンは8-9週齢頃に開始となるため、まだ予防接種は必要ありません。引き続き日々の様子をチェックして、体重が増えない、食欲がない、嘔吐や下痢をするなどといった症状があればすぐに動物病院に連れていくようにしましょう。
この頃になると、成猫と同じように歩けるようになることと、好奇心旺盛になることもあり、色々な場所に歩いて行っては匂いをかいだりします。 うろうろして迷子になってしまったり、階段から落ちてしまったりすることもあるので、ケージの用意がおすすめです。ケージは子猫自身の気持ちの安まる場所にもなり、行動制限もできます。
また、自力でごはんを食べたり排泄したりするようになるため、 食器やトイレも準備しておきます。
里親や新たな飼い主への引き渡し・お迎えは8週齢以降が法律上定められているため、この頃にお迎えされる場合も多いのではないでしょうか。とにかく子猫らしくてかわいい生後2ヶ月齢の過ごし方をご紹介します。
8週齢時点での体重は、雌雄差や個体差はあれど、およそ500g〜1.2kgほどになっています。育ち盛り食べ盛りで、生後直後ほどではないものの、毎日大きくなることを実感できるでしょう。ここからの4週間でおよそ1.5倍ほど成長していきます。
乳歯はすべて生え揃い、視力や聴力、運動能力はほとんど成猫と変わらないほどになります。
必ず「子猫用フード」を選びましょう。子猫用に栄養価が高く設計されています。
量ですが、生後6ヶ月齢までは、ごはんはもりもりと食べさせましょう! 「自由採食」といいますが、成長期ですので食べたいだけ食べてOKです。 身体の成長や遊びに多くのカロリーを消費するため 、肥満になることはあまりありません。もし「さすがに食べ過ぎで太ったのかも」と思う場合は獣医師に相談しましょう。
回数は、1日4〜8回ほどに分けてあげるのがおすすめです。4回未満にすると、エネルギーが途中で切れてしまうこともあるので気をつけてください。
お迎え直後であれば、環境の変化で疲れやすくなっているかもしれません。遊びたい気持ちはぐっと堪えて、おやすみする時間をしっかり作りましょう。この時期は、1日の9割以上を睡眠に費やします。とにかくこの時期は、「 たっぷり食べて、いっぱいあそんで、ぐっすり眠る」が基本です!
少し環境に慣れてくると、誤飲事故が起きやすくなります。何にでも興味しんしんなので、口に入るサイズのもの、ガジガジと咬んで遊んでいるものは徹底的に片付けておきましょう。
もし、先住猫がいる場合は数日間は別の部屋で暮らすと良いです。早く会わせてあげたいところですが、双方にストレスがかかることも多いので、ご対面は慎重に計画しましょう。徐々に仲良くなれるといいですね。
お迎え直後の場合は、具合が悪くなくても一度動物病院にいきましょう。チェック項目は 以下のとおりです。
それぞれ重要ですが、特にワクチンは8-9週齢での接種が推奨されています(世界小動物獣医師会; WSAVAのワクチネーションプログラム)。つまり、この時期に最初のワクチン接種が行われることが多いです。最初のワクチン日を確認しておきましょう。
また、どんなに清潔で管理されている場所からお迎えしたとしても、ノミや消化管内の寄生虫はチェックが必要です。必ず、一度動物病院に行って、チェックをしてもらってください。
すでに上記がチェック済みであれば、特段病院に行く必要はありません。重要なバロメーターは「食欲、体重、排泄」です。体重の変化がなかったり、食欲の低下、下痢や嘔吐があればすぐに病院に行けるようにしておきましょう。
子猫は、あちこち歩き回ってせまいところに入ってしまったり、階段から落ちてしまったりすることもあります。子猫の時期だけでもケージを用意しましょう。自分だけの場所として落ち着くこともできます。
トイレは、成猫用よりも子猫用がおすすめ。小さく低くできている分、使いやすいです。おもちゃは、狩猟本能をくすぐるようなものを用意すると楽しんでくれますよ。
まだCatlog Board(キャトログボード)をお持ちではない方は、Catlog Boardの導入も検討しましょう。Catlog Boardは、毎日の体重を計測することができます。
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体重の増加は、子猫の健康の重要なバロメーターです。子猫モードで計測した成長の記録はスマートフォンのアプリで確認できるため、日々の健康状態のチェックにご活用いただけます。小さい頃の成長記録として、見返すのも楽しいかもしれませんね。
トイレのトレーニングについては以下の記事も参考にしてください。
関連記事|子猫のトイレのトレーニング・しつけの仕方|うまくできない時の原因と対処法を解説! | 猫様のいる暮らし
体重は、800g〜1.8kgほどになります。ここから4週間で、1.3倍ほどに成長します。まだまだ大きくなりますので、体重が停滞していないか確認しておきましょう。
そろそろ、歯が抜け始めます。乳歯は全部で26本。これが徐々に抜けていき、8ヶ月齢までに永久歯に生え変わります。
また、爪研ぎを始めるころでもあります。猫の爪はすぐ伸びるので、自分で爪研ぎができるように爪研ぎグッズも用意しておくと良いですよ。
オスの場合は、この頃に性成熟を迎えることもあります。
引き続き、毎日もりもりと食べて大きくなってもらいましょう。フードは子猫用を選ぶことをお忘れなく。もし、ブリーダーさんやペットショップでもらったフードから変更する場合は、数日から2週間ほどかけて徐々に変更すると良いですよ。
回数は、1日4回が目安です。回数を増やす分には構いません。
社会化期とも呼ばれ、この時期は猫として社会性を身につける時期でもあります。兄弟猫がいる場合は兄弟間でのコミュニケーションをしていきますが、いない場合は家族や友人など、ご自身以外の人との対面にもトライしてみてください。ストレスになりそうであれば、無理はしないようにしましょう。 トイレトレーニング、できていますか? もし、トイレトレーニングのいことでお悩みなら下記の記事を参考にしてください。
関連記事|子猫のトイレのトレーニング・しつけの仕方|うまくできない時の原因と対処法を解説! | 猫様のいる暮らし
2回目のワクチンの時期です。ワクチン日程を忘れず確認しておきましょう。スマートフォンのカレンダーに次回接種日を入れておくと忘れなくて便利ですよ。
まだ一度も動物病院に行っていない場合は、具合が悪くなくても一度病院に行くようにしてください。
おもちゃは、小さなころは遊べても、猫が成長すると誤飲できてしまうサイズになることもあるので、体格に比べて小さくなってきたら、新しいおもちゃを買ってあげましょう。
爪研ぎも準備しましょう。爪研ぎグッズがないと、ソファやカーテン、壁紙など好きな場所でガリガリとしてしまうことが癖づいてしまいます。
前述の通り、動物病院やお出かけの時のために、猫用のキャリーケースを準備しておきましょう。そのままつれていくと、吠える犬に驚いたり、床などを舐めてウイルス感染するといったこともありえます。
体重は、1.2kg〜2.4kgほどになります。ここから4週間で、1.3倍ほどに成長します(現在1.5kgなら、来月には1.9kgほどに)。まだまだ大きくなりますので、体重が停滞していないかこまめに確認しておきましょう。
早いとメスでは性成熟が訪れ、発情する場合もあります。発情期には普段と違う行動(鳴き声、やたらと擦り寄ってくる)が見られます。ただし、多くは6ヶ月齢以降です。
まだまだ成長期は続きます。6ヶ月齢までは、自由採食といって、食べたいだけ食べるという方法もあるほどです。毎日もりもりと食べて大きくなってもらいましょう。
回数は、1日3-4回が目安です。回数を増やす分には構いません。
3ヶ月までは誰にでも懐きやすいのですが、4ヶ月齢を過ぎると人見知りが始まる頃です。社 会化期(猫としてのコミュニケーションや関係性の学びが成長する時期)でもあるので、色々な人に会わせてあげるのも良いですよ。
同じく、自分の名前をしっかり認識できるようになってきます。たくさん名前を呼んで、かわいがってあげてください。
3回目のワクチンの時期です。ワクチン日程を確認しておきましょう。
住んでいる地域によって、また完全室内飼育か屋内外飼育かによってワクチンの種類が変わります。完全室内飼育であれば、3種ワクチンという少なめの種類が選択されることが多いです。屋内外を行き来する予定があれば、5種ワクチンが選択されることもあります。
ほとんどのグッズは既に揃っていると思います。4ヶ月齢で特に必要なグッズはありませんが、今後のためにも歯磨きグッズを用意し、歯磨きトレーニングを始めるのもおすすめです。
体重は、1.5g〜2.5kgほどになります。ここから4週間で、1.2倍ほどに成長します(現在2kgなら、来月には2.4kgほどに)。これまでの急な成長に比べるとややカーブがゆるやかになってきますね。
それでも体重でいえば数百グラム大きくなりますので、まだまだ成長期です。
オスの場合は、生後5-6ヶ月齢で精巣が発達しますが、交尾できるようになるのは9ヶ月齢以降であることが多いです。
まだまだ成長期です。引き続きたっぷりごはんをあげてください。回数は1日3回が目安ですが、回数を増やす分には構いません。フードは、少なくとも6ヶ月齢までは子猫用にしてくださいね。
家の中を縦横無尽に走り回っているころではないでしょうか? この時期にケージを卒業する方もいますが、おすすめはまだしばらく継続です。やんちゃ盛りですし、目を離すとどこにいってしまうかわかりません。寝るときやお留守番のときだけケージに入ってもらうということでも良いです。
オスの場合、この時期からマーキングの一種であるスプレー行動やマウンティングをすることが見られ始めます。去勢手術も検討しましょう。
まだ外出できる時期ではありませんが、もし同居猫に外出する猫がいれば、猫白血病のワクチンについても相談しておくといいですよ。
すでにワクチンを2-3回接種していれば、特段の指示や、体調の異変がない限り動物病院にいく必要はありません。獣医師の方針によっては、避妊・去勢手術を推奨される場合もありますが、おおむね6-7ヶ月齢で行うことが多いです。
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ハーフバースデーですね!プレゼントを何にするかも考えておきましょう。
体重は2.0〜3.5kgほどになります。成長のカーブもなだらかになってくるころですね。ここからの4週間で1.1倍程度に成長します(3kgであれば、3.3kgに成長)。
歯の生え変わりも活発なため、むず痒さから口を気にしたり、硬いものを齧ったりといった行動も見られやすいです。
ちょうど境目くらいではあるのですが、まだ子猫用フードをあげていてかまいません。来月以降は、成長期用フードに変更するタイミングに差し掛かるので、さきに準備しておいても良いですね。
6ヶ月齢になるとほぼ成猫とかわらない生活ぶりになりますが、それでもまだまだ子猫の時期。やんちゃで活発でよく眠ります。1日の8-9割は眠って過ごしますので、興奮させ過ぎず、おやすみの時間も意識的に作ってあげてくださいね。
そろそろお留守番もしやすくなります。以下の記事も参考に、お留守番の時に役立ててください。
関連記事|猫は留守番できる?|快適な留守番環境を整える際に注意すべきポイントと対策方法 | 猫様のいる暮らし
ワクチン接種日を確認しましょう。飼育環境や獣医師の判断で、6ヶ月齢で再度ワクチンを接種することが多いです。
その際に、避妊去勢についても相談しましょう。6〜7ヶ月齢で不妊手術を行うことが多いです。それぞれメリットデメリットがあり、家庭内での考え方も尊重して検討してください。なお、不妊手術が世界的にも一般的な理由は、以下の通りです。
ハーフバースデーですから、なにか特別なものをプレゼントしたいですよね。
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体重は2.0〜4.0kgほどになっている頃です。ここから4週間で、約1.1倍に成長します(3kgであれば3.3kgほど)。
既に避妊手術/去勢手術を行なっている場合には、太りやすくなっているので注意してください。
そろそろ子猫フードから成長期用フードに変更するタイミングです。目当てのメーカーに成長期用がない場合は、子猫用フードを継続しても構いませんが、避妊去勢後は成猫用フードに切り替えるなどを検討してください。 いよいよ「自由採食(食べ放題)」は卒業し、体重や体格に合わせてフードの量を調節しましょう。
食事回数も1日2回ほどに減らしても大丈夫です(回数が多い分には構いません)。ただしドカ食いして吐く様子があれば、回数を減らし過ぎないほうがいいでしょう。
7ヶ月齢ほどになると、大体の行動パターンが把握できるようになってくるからか、ケージを卒業する家庭も多いです。 ケージのドアは開けておき、好きな時に入ってくつろげる「猫ハウス」のように使う家庭もあります。
個体差はありますが、8ヶ月になると性成熟を迎える猫が多いです。その前に避妊去勢手術を検討しましょう。
というのも、特にメスでは避妊をしない場合、乳腺腫瘍(乳がん)のリスクが高まります。それも、性成熟の証である最初の発情の前に避妊手術を行うことで、最も効果的に乳腺腫瘍のリスクを下げることができるとされているためです。
オスでは、スプレー行動といって、縄張りを示すために家の各所におしっこをする行動もみられるようになります。病気の観点もありますが、やはり家中におしっこをされるのはなかなか辛いです。
というと人間本位のようにも思えますが、それだけではありません。不妊手術をしなければ、本能的に持つ繁殖欲が持続します。 繁殖予定があれば別ですが、そうでない限りは発散ができず強いストレスを感じ続けます。繁殖欲が発散できないストレスは、脱走事故の原因にもなることがあります。
避妊去勢は飼い主の考えによるところも大きいので、家族でよく話し合い、どのようにするか早めに検討しておきましょう。
そろそろ、トイレを成猫用に変更する時期です。窮屈そうにしていないか、屋根がある場合には頭や背中がぶつかっていないかなど、注意して見てみましょう。 サイズが足りていれば子猫用でも問題はありませんが、猫の習性上は広いトイレが好ましいとされています。体格が成長してくると、子猫トイレのままでは狭くなるため変更を検討しましょう。
同じく、幼少期に使っていたおもちゃが小さくなっていませんか? 誤飲のリスクがあるので、新しいおもちゃに変えることも検討しましょう。
関連記事|猫が好むトイレの大きさは、体長の1.5倍!猫の理想的なトイレ環境について紹介 | 猫様のいる暮らし
身体の大きさは、成長後の80%程度の体重に成長します。おおよその計算ですが、現在の体重を0.8で割ると、成長後の体重が簡易的に算出できますよ。 ここからはゆるやかに体重が増える時期となります。大型猫ではまだまだ成長が続くこともありますが、避妊去勢後で体重が増えつづけている場合は、お肉がついているかもしれません。
多くの猫が、この時期までに歯が永久歯に生え変わります。猫ではそれほど多くないのですが、乳歯遺残といって、乳歯が残ることもあります。
永久歯と二重に生えたままになると、歯垢がたまりやすく歯肉炎や歯周病の原因にもなります。重なって生えている歯があれば動物病院にも相談しましょう。
また、未避妊の場合、多くのメスが性成熟を迎える頃です。個体差もあり、12ヶ月を過ぎても初回の発情がこないケースもあります。普段とは違う行動をとることで気づきますが、以下の発情サインも知っておき、慌てないようにしましょう。
引き続き、成長期用フードが好ましいですが、肥満傾向がある場合には早めに成猫用フードに切り替えても構いません。回数は1日2回程度で良いでしょう。
不妊手術を行なっていない場合は、性成熟のあとにさまざまな行動が見られます。特に困るのは、おしっこです。発情行動の一つとして、スプレー行動があります。
これはナワバリをはっきりさせるためのマーキングであり、家中のいたるところにおしっこをかけたりします。
不妊手術を行なっていない場合には、動物病院にタイミングを相談しましょう。
もし外を散歩させたいという場合には、追加のワクチン接種やノミダニ・フィラリア予防についてもご相談されると良いです。
関連記事:猫に散歩は必要なの?メリットやデメリット、事前準備について解説
子猫時代に使っていたグッズの入れ替えの時期です。体格にあわせて変更が必要なものがないか、今一度見回してみましょう。
すでに成長後の体重にほぼ近しくなっているはずです。一方で、避妊去勢後に太りやすい状態となるため、肥満になっていないか確認しましょう。
関連記事|猫の肥満対策・改善|何キロからが肥満?標準体重や太りすぎチェック方法 を解説! | 猫様のいる暮らし
成長期用〜成猫用のごはんを選びましょう。1日2回程度が目安です。このくらいの時期になっても食べ放題や大雑把な量のごはんを続けていると、肥満になる可能性がかなり高いです。
おやつをあげたい!という場合には、こちらの記事も参照してください。
関連記事|猫のおやつはどのくらいの頻度であげればいい?量やタイミング、注意点を紹介 | 猫様のいる暮らし
特段大きな変更は必要ありません。±1-2ヶ月齢の情報も参考に、まだ行なっていないことがないかチェックしましょう。
体調に変化がない限り、通院は必要ありません。±1-2ヶ月齢の情報も参考に、まだ行なっていないことがないかチェックしましょう。
特段大きな変更は必要ありません。±1-2ヶ月齢の情報も参考に、まだ行なっていないことがないかチェックしましょう。
前月と変わらずです。すでに成長後の体重にほぼ近しくなっているはずです。避妊去勢後では太りやすい状態となるため、肥満になっていないか確認しましょう。
関連記事|猫の肥満対策・改善|何キロからが肥満?標準体重や太りすぎチェック方法を解説! | 猫様のいる暮らし
前月と変わらずです。成長期用〜成猫用のごはんを選びましょう。1日2回程度が目安です。
特段大きな変更は必要ありません。±1-2ヶ月齢の情報も参考に、まだ行なっていないことがないかチェックしましょう。
お風呂に入れたいという要望も多いです。基本的に猫はお風呂に入れる必要はありませんが、入れる方法もあります。詳しくはこちらの記事も参照してください。
関連記事|猫はお風呂に入れるべき?入浴の必要性や3つの手順を解説 | 猫様のいる暮らし
体調に変化がない限り、通院は必要ありません。±1-2ヶ月齢の情報も参考に、まだ行なっていないことがないかチェックしましょう。
CatlogやCatlog Boardなら、これらのチェックポイントを自動で記録できます。猫の体調管理にぜひご活用ください。
特段大きな変更は必要ありません。±1-2ヶ月齢の情報も参考に、まだ行なっていないことがないかチェックしましょう。
前月と変わらずです。すでに成長後の体重にほぼ近しくなっているはずです。一方で、避妊去勢後に太りやすい状態となるため、肥満になっていないか確認しましょう。
前月と変わらずです。成長期用〜成猫用のごはんを選びましょう。1日2回程度が目安です。
関連記事|猫のご飯(フード)の種類と選び方|頻度・回数や量の目安と上手なあげ方を解説! | 猫様のいる暮らし
特段大きな変更は必要ありません。±1-2ヶ月齢の情報も参考に、まだ行なっていないことがないかチェックしましょう。
体調に変化がない限り、通院は必要ありません。±1-2ヶ月齢の情報も参考に、まだ行なっていないことがないかチェックしましょう。
特段大きな変更は必要ありません。±1-2ヶ月齢の情報も参考に、まだ行なっていないことがないかチェックしましょう。
いよいよ子猫最後の月齢です。厳密には12ヶ月過ぎてもほとんどが子猫のような振る舞いをするのですが、一旦の区切りです。忘れていたことがないか、2ヶ月ほど遡ってチェックしておきましょう。
この時期に成長が止まります。大型種の猫ではまだ大きくなることがありますが、そうでないのに体重が増え続けている場合には肥満の兆候かも? BCS(Body Condition Score)もチェックしましょう。
関連記事|猫の肥満対策・改善|何キロからが肥満?標準体重や太りすぎチェック方法を解説! | 猫様のいる暮らし
12-13ヶ月齢で、成猫用フードへの変更をしましょう。これまで食べていたフードと同じメーカーであればスムーズに移行しやすいはずです。急に変更するのではなく、1-2週間かけて、徐々に新フードの割合を増やしていくと変更しやすいです。
特段大きな変更は必要ありません。過去数ヶ月の情報も参考に、まだ行なっていないことがないかチェックしましょう。
ワクチンスケジュールを確認しましょう。6ヶ月齢で接種していない場合は、52週齢で接種する場合があります。動物病院や猫によってタイミングが異なるので、次回ワクチン日をチェックしてください。
以降は、3年おき、または1年おきにワクチンを接種することで、身体の免疫を保つようにする必要があります。その接種間隔は獣医師により見解が分かれるところですので、かかりつけ医にも相談しましょう。
もし、これまでCatlog Boardを使っていれば、体重の変化を今一度振り返ってみてください。きっと、大きくなった実感が沸くはずです。
これからのCatlog Boardの使い方は、成長だけでなくトラブルのモニタリングです。猫は、泌尿器疾患や消化 器疾患が多く、こうしたトラブルの兆候がないか日々チェックしましょう。もちろん、体重が急に減少した、という場合にも備えられます。
まだCatlog Boardを使っていない方は、1歳からのデビューをご検討ください。
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ワクチンの接種タイミングの考え方は、各国・各獣医師によっても異なるのが現状です。
本記事では、現在のところの最もメジャーな見解として提唱されているWSAVA(The World Small Animal Veterinary Association)によるワクチネーションプログラムに則りご紹介しています。
かかりつけ医の方針にも従いながら、定期的なワクチン接種を行なってください。
参考記事|犬と猫のワクチネーションガイドライン
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ライター
小川 篤志
獣医師。救急医療を中心に従事し、災害医療にも携わる。宮崎犬猫総合病院 院長、TRVA夜間救急動物医療センター副院長を経て、現在RABOに所属。Webメディア監修、獣医師や飼い主向けセミナー講演、メディア取材などでも活動。