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猫の頻尿は放っておくと危険?頻尿の原因や病気のサインについて解説

猫の頻尿は放っておくと危険?頻尿の原因や病気のサインについて解説

トイレ
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猫を飼っている方の中には「最近、猫が何度もトイレに行くなぁ」と感じたことがある方もいるでしょう。そんな猫の頻尿は時として病気の危険信号となっている場合もあるのです。今回はそんな猫の頻尿を引き起こしているかもしれない病気や注意点などについて解説します。

監修した専門家

小川 篤志

小川 篤志

獣医師。救急医療を中心に従事し、災害医療にも携わる。宮崎犬猫総合病院 院長、TRVA夜間救急動物医療センター副院長を経て、現在RABOに所属。Webメディア監修、獣医師や飼い主向けセミナー講演、メディア取材などでも活動。

「頻尿」って何?何回からが頻尿?

壁にもたれかかっている猫

猫の頻尿は病気を知らせる信号でもあると説明しましたが、中には「頻尿くらいで大げさでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、猫にとって頻尿などの泌尿器系のトラブルは、実際とても多いのです。

頻尿と多尿はちがう

頻尿とは、1日に何度もおしっこに行くため、その回数が増えるている状態をいいます。似た用語に「多尿」があります。これは、1日あたりのおしっこの量が多いことを言います。

何度もおしっこに行くという点では同じですが、1日あたりの尿量が多いか少ないかで頻尿か多尿かは異なります。頻尿、多尿はそれぞれ異なる病気の兆候となっていることがあるため、猫の尿を確認するときは回数だけでなく量が多いか少ないかをあわせて確認する事も重要です。

※出典元:ふじの動物病院「ネコちゃんがトイレに何度も行く時何が考えられる?」

一回あたりのおしっこの量に注目

猫の体調を確認する際、おしっこの回数や量の多い少ないは重要な情報です。

頻尿の正体の多くは、膀胱炎

頻繁におしっこをしているにもかかわらず、1回ごとの量が少ない場合、を頻尿と言いますが、これには「膀胱炎」のサインかも知れません。膀胱は水風船のようなものなのですが、たくさん尿がたまると大きく広がりますよね。でも、炎症があると、すこし膨らんだだけで刺激され、すぐに排尿しようとします。これが頻尿という症状に現れます。冬場にくちびるが乾燥してひび割れると、笑顔の時に引っ張られて痛いときがありますよね。そんなときは小さく笑顔になるしかないのですが、これと同じようなイメージです。

おしっこが出ない!という時は、かなり危険

また、トイレで排尿姿勢をとっていても「ほとんど出ていない」または「まったく出ていない」という状態になることがあります。これは「尿道閉塞」の兆候かもしれません。後ほど詳しく記載しますが、かなり危険な状況と言えます。

猫の一日のおしっこ回数の平均

個体差もありますが、猫の1日あたりのおしっこ回数の平均は2~3回ほどです。

個体差があるので、上記の回数はあくまで参考として覚えておいていただければ大丈夫です。

それよりも、ご自身の猫が健康な時にどれくらいおしっこにいくのかという回数を覚えておく(または記録しておく)というのが重要です。

これが増える時は「頻尿」になりますし、少ない時は「乏尿」といっておしっこが少なくなっている状態かもしれません。

<おしっこに行く回数が増えるとき>

  • 膀胱炎

  • 膀胱結石(による膀胱炎)

  • 尿道閉塞

  • 腎臓病、糖尿病、尿崩症など(多尿のため回数増)

など

<おしっこに行く回数が減るとき>

  • 脱水

  • 体調が悪くトイレにいけない

  • 尿道閉塞、尿管閉塞(おしっこが出せない)

など

※出典元:花王株式会社「 猫のトイレの平均的な回数(頻度)」

猫は何が原因で頻尿になる?

眠そうな猫

猫の頻尿の多くは、膀胱炎など泌尿器系の病気が原因とされています。

また、頻尿ではなく多尿の場合も、腎臓病などが原因となっていることがあるため、おしっこの回数や量が増えた場合は、様子見をする前にすぐに相談するようにしましょう。

頻尿の多くは、膀胱炎が原因

猫は泌尿器系に障害を抱えやすい生き物です。なかでも、猫の頻尿や血尿などの泌尿器系の症状はその半分以上が膀胱炎によるものとされています。

泌尿器系とは、腎臓や膀胱、尿管、尿道など、血液など動物の体内に含まれる老廃物を尿にして排出する際に器官の総称です。

猫が膀胱炎になるのは、大腸菌などによる細菌感染や、膀胱内にできた結石による傷、その他不特定の理由など、様々な要因によるものとされています。1年毎の罹患率は10%未満程度とそこまで高くないようにも思えるかもしれませんが、常に膀胱炎にかかってしまうかもしれない可能性があると考えれば決して楽観視できるものでもありません。

そのため、膀胱炎など猫の泌尿器系の病気は決して他人事ではなく、愛猫もそういった病気にかかる可能性は高いということを覚えておいた方が賢明でしょう。

※出典元:家庭どうぶつ白書 第3章 疾患(小分類単位)別の統計

多尿の原因の代表例は、腎臓病

頻尿の場合だけではなく、一日の総尿量も多いという「多尿」の場合も頻繁にトイレに行きます。多尿は、なんらかの理由によって、過剰なまでにおしっこを出してしまう状態になります。ですので、その分を補給しようとしてたくさんお水を飲む行動も見られます(多飲多尿)。

猫の多尿の原因で多い病気の代表例は、腎臓病です。ほかには糖尿病や尿崩症などの病気の可能性もあります。いずれも注意すべき病気です。

多尿かどうかの簡単なガイドラインもあります。猫の1日あたりの尿量が、体重1kgあたり50ml(5kgの猫の場合は250ml)を超えると多尿と判断されます。

最近、猫がたくさん尿をして心配という方は、1日あたりの尿量を調べ、多尿の基準値を超えるようであれば、すぐに病院で診てもらった方が良いでしょう。

※出典元:ライオン商事株式会社「猫のオシッコで毎日の健康チェック!尿の回数・色・量の目安って?」

ストレスが原因となっていることも

猫はとてもデリケートな動物です。そのため、トイレが汚れているなどの理由でトイレを気に入らなければ、排泄の途中で出ていってしまうということもあります。また、猫を多頭飼いしていてトイレの数が猫の数よりも少ないといった場合も、猫にストレスを与えてしまいかねません。

こういったストレスも猫の頻尿の一因となることがあるため、極力猫にストレスを与えない環境を作るよう心がけることが重要です。

※出典元:猫との暮らし大百科「猫も膀胱炎になる!どんな病気?治療法は?」

猫がかかる可能性のある泌尿器系疾患の種類

驚いている猫

先述のとおり、猫の頻尿は膀胱炎などの泌尿器系の病気が原因となっている可能性が高い傾向にあります。では膀胱炎以外にどういった病気の可能性があるのか解説します。

猫下部尿路疾患(FLUTD)

猫下部尿路疾患(FLUTD)とは、膀胱炎や尿道閉塞など、膀胱から尿道までの泌尿器系に起こる、尿に関するさまざまな疾患の総称です。

猫はこの猫下部尿路疾患(FLUTD)を患いやすく、全体の約14%がかかっていると言われています。特にオスの猫がかかることが多く、これはメスよりもオスの方が尿道が細く、結石が詰まりやすい構造になっているためです。

また先ほど解説したように、膀胱炎は様々な原因によってかかるとされていますが、感染性の膀胱炎はメスの猫がかかりやすく、これはメスの猫は肛門と尿道口が近く、大腸菌などの細菌が侵入しやすいためとされています。ちなみに、膀胱炎は水を飲む量が減り、膀胱の中が清潔に保たれにくい冬にかかることが多いとことも特徴です。

尿石症もオスの猫がかかることが多く、その理由も膀胱炎などと同じく尿道の細さが原因とされています。また、尿石症は栄養バランスの偏りなどが原因となることもあり、生活習慣を改善することである程度予防が可能な病気です。そのため、普段からの食事バランスが病気予防の面でも重要であり、実際にかかってしまった際の治療も食事療法が行われるようになっています。

※出典元:花王株式会社「猫下部尿路疾患(FLUTD)」

尿道閉塞

尿道閉塞とは、結石などが原因で尿道が詰まってしまい、おしっこが出なくなってしまう状態を言います。

尿道閉塞とは、膀胱内でできた結石が尿道に転がり落ち、その流れをせきとめてしまうことを言います。おしっこが出せないと、カリウムが体にたまり心臓が停止することあったり、そこまではいかずとも急性腎不全や膀胱破裂を起こすことがあります。どの年齢でも起きることがありますが、女の子では非常に稀で、多くは男の子に起きます。これは、尿道の構造が細いことが理由にあります。

非常に強い痛みがあり、獣医師でなくともわかるくらい膀胱が膨らみ(ソフトボールくらいの大きさになることがある)、固くなることがあります。そのような場合にはすぐに病院に連れていきましょう。

尿道閉塞は結石だけではなく、膀胱の炎症細胞のかけらがが原因となって生じることもあり、特に尿道が細いオスに生じやすい傾向にあります。基本的には膀胱結石を持つ猫は、いつでもこの状態に陥る可能性があるため、早めに結石の対処をすることが重要ですね。

頻尿の他にこんな症状が出ていたら要注意

水を飲む猫

猫の頻尿時の危険性をいくつか解説しましたが、中には頻尿だけではまだ病院に行くべきかどうかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、頻尿と同時に起きていれば危険かもしれない症状について解説します。

血尿・結晶尿・混濁尿 

血尿とは、尿に血が混ざっていることを意味します。尿に血が混ざっているということは、膀胱、尿管、尿道といった泌尿器系のどこかが傷ついて出血しているということです。ただ、血色素尿や筋色素尿など、血尿とは見分けがつかないような「赤色のおしっこ」もあるので、やはり病院で判断してもらう必要がありますね。

結晶尿とは、小さな結晶が砂のように混ざって排出される尿のことです。トレイなどに出すと、光があたってきらきらと反射する砂が見えることがあります。尿中のミネラルが固まったもので、これが大きくなると結石になっていきます。すでに膀胱結石があることもよくあります。

混濁尿とは、血液や細胞、細菌などが混入し濁った状態で排出される尿のことです。膀胱内に感染を起こす細菌性膀胱炎などでよく見られます。細菌が繁殖していることが多いので、匂いも独特で強い異臭がします。

血尿・結晶尿・混濁尿は、いずれも膀胱炎や結石などの症状である可能性があるため、こうした異常が見られた場合は、すぐにでも動物病院で診てもらうようにしましょう。

元気や食欲がない

また、頻尿や血尿の兆候が見られる猫は、元気や食欲がなくなることがあります。例えば、感染性膀胱炎などでは発熱することもあり、それが結果的に食欲不振につながっていることがあります。元気・食欲がない状態になっていれば、かなり重度である可能性もありますので、異変を感じたらすぐにでも動物病院で診てもらうようにしましょう。

水を飲む回数が多い/少ない

頻繁におしっこをする猫がたくさん水を飲むという場合は、腎臓病や糖尿病が隠れているかもしれません。飲水量が少ない場合には、尿も少なくなることから、膀胱内がクリーンになりづらく、膀胱炎のリスクも高まります。

正常では1日に飲む水の量が体重あたり50-60ml(4kgの猫であれば、200-250ml程度)が目安なのですが、大幅に多い少ないという時には、動物病院に相談してみましょう。

トイレの回数って、どうやって測れば良い?

トイレの猫砂

ここまで猫の頻尿や多尿を気にしましょう!ということを解説してきましたが、ではどうやって尿量を測ればいいのか、と思われる方も多いかもしれません。

固まる猫砂を使って尿量を知るという方法もありますが、もっと簡単かつ効率的に猫の尿量を計測する手段があるのです。そんな猫の尿量を測るのに大変便利なデバイスをご紹介します。

Catlog Boardを使えば尿の回数や量なども確認できる

キャトログボード

Catlog Board(キャトログボード)は猫のトイレの下に設置するだけで、尿量などの排泄情報や体重など、日々の健康状態をチェックすることができるデバイスです。

Catlog Boardを普段から設置していれば、日々の排泄情報や体重、尿量などに変化があった際に普段と見比べることで、より迅速に異常を察知できるようになるかもしれません。

先述のとおり、猫が泌尿器系の病気にかかる可能性は高く、時には数日で重篤な状態に陥る病気にかかってしまうこともあるため、そういったリスク軽減にもこのCatlog Boardは役立つといえるでしょう。

まとめ

医者に抱えられた猫

猫は泌尿器系の病気を患いやすいという傾向にあります。頻尿や多尿などの症状は飼い主がそれらの危険な病気にいち早く気づくためのサインでもあるのです。しかし、普段から猫のおしっこの回数や尿量に注意し続けるのは簡単ではありません。

そこで、より効率的に猫の尿量や健康状態を確認することができるCatlog Boardが役に立ちます。Catlog Boardで計測した排泄情報や体重などは連動した専用アプリで確認することができるため、遠方でもきちんと猫の健康状態を確認し、安心することができるでしょう。

愛猫の体調管理及びリスク軽減のためにも、この機会にぜひCatlog Boardを利用してみてはいかがでしょうか。

Catlog Boardを見てみる

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ライター

猫様のいる暮らし編集部

猫様のいる暮らし編集部

2匹の猫様と一緒に暮らしています。無防備になったお腹に顔をうずめ、猫吸いをさせていただくのが至福の時間。 猫様との暮らしにまつわる情報をお届けします。

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RABO, Inc.
Chief Cat Officer ブリ丸