株式会社RABO 獣医師
獣医師。救急医療を中心に従事し、災害医療にも携わる。宮崎犬猫総合病院 院長、TRVA夜間救急動物医療センター副院長を経て、現在RABOに所属。Webメディア監修、獣医師や飼い主向けセミナー講演、メディア取材などでも活動。
猫のうんちをチェックすると、猫の健康状態のヒントが分かります。うんちの色や回数、固さに異変があれば、猫の体調がすぐれない可能性があるでしょう。
ストレスが一時的に影響していることもありますが、うんちの異常が続くようであれば、獣医師に診てもらってください。うんちのチェックは猫の健康チェックにおける、基本の一つです。
監修した専門家
株式会社RABO 獣医師
獣医師。救急医療を中心に従事し、災害医療にも携わる。宮崎犬猫総合病院 院長、TRVA夜間救急動物医療センター副院長を経て、現在RABOに所属。Webメディア監修、獣医師や飼い主向けセミナー講演、メディア取材などでも活動。
猫のうんちは、毎日のトイレ掃除で目にするはず。だからこそ、トラブルに気づきやすいものでもあると言えます。基本的には決まったご飯を決まった量だけ食べている限り、うんちの固さや量にあまり違いは出ません。しかし、うんちをしている現場を観察できなくても、トイレに残されたうんちを見て、状態を確認するようにできるとよいですね。
猫のうんちから、次のことが推測できます。
水分の摂取量
食物アレルギーなど
感染症や中毒
環境変化などのストレス
消化器系の状態
猫のうんちは、毎日のトイレ掃除で1度は目にするでしょう。ちらりと見て観察するだけでも、はっきりわかる異常が出ている場合もあれば、じっくり観察しないと分からないものもあります。猫のうんちで判断できる内容はほかにもあるものの、見た目やにおいですぐに判断できることもたくさんあるのです。
猫にとって良いうんちとはどんなものなのでしょうか。確認するポイントはいくつかありますが、回数、色、量、においの4点で判断するとよいです。
うんちの回数は1〜2回/日が目安です。トイレで踏ん張る時間は、1回あたり30秒〜1分程度です。
1日通して1回もうんちをしない場合は、便秘気味かもしれません。また、うんちの時間が長くかかっている場合は、「しぶり」と表現されますが、下痢の時に起きることがあります。観察できるときは、トイレに入って排泄している時間も確認しましょう。
うんちの色も猫によって個体差はあるものの、ドライフードの場合はご飯の色に近いかやや濃い程度です。ウエットフードであればこげ茶色になることもあります。もちろん、猫や食べているご飯によって異なりますので、平均的にどんな色が正常な色なのかを確認しておくといいでしょう。
また、うんちには色以外の特徴として、水分を含んでツヤっぽく見えるという特徴もあります。水分を含んでいると、排泄されたうんちには猫砂が付着します。しかし、水分が少なく猫砂がくっつかないほど固かったり、逆にドロドロ・ベタベタしていたりすると良いうんちとは言えません。色も大切ですが見た目で判断しやすいので、固さを中心に観察しましょう。
理想的なうんちの量は、一般的には人の親指の1〜2本分程度と言われています。当然、猫によって個体差があるので参考程度にしてください。ご飯の量が少ない猫であれば、うんちの量は少なくなります。一概に理想的な量のうんちがでないこともあるので注意しましょう。
においも猫の状態を知るうえで大切なポイントです。
猫のうんちのにおいが、普段と違って酸っぱいにおいがしたり、腐敗臭がしたりするのは腸内環境に異常があるかもしれません。動物病院で相談しましょう。
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猫の消化器系の異常は、うんちによく現れます。うんちだけでなく、嘔吐や食欲不振につながることもありますが、まずはわかりやすいうんちをよく観察してみましょう。観察といっても、凝視する必要はないので、いつもどんなうんちかな〜を知っていれば、異常な時に「いつもとどう違うのか」がわかるようになります。
猫のうんちで不調を見極めるポイントは次の5つです。
回数
量
色
見た目(かたさ・やわらかさ)
におい
異物
普段のうんちの回数や頻度を覚えておけば、不調にも気づきやすくなります。多すぎても少なすぎてもなんらかの異常があるのかもしれません。
実際、何回なのか、というのは少し難しいです。猫によって個体差があるためです。ですが、便秘では1日以上出なくなることも多いですし、下痢のときは何度も何度も少量のうんちをすることがあります。
猫のうんちの量が多い場合、多くは食事が原因です。高繊維食フードなどに変える場合、数倍に増えることもあります。または、そもそも食べすぎているということもあり、突然量が多くなる場合は、他の猫の分のご飯も食べてしまうことや、自分でフードの袋を開けて食べてしまったなどがよくあります。
うんちの色については以下のような点に注意して観察してみてください。
赤い場合:血便と呼ばれる、大腸や肛門付近で出血している可能性がある
黒い場合:胃や十二指腸などの消化器官で出血している可能性がある
白い場合:脂肪便とも呼ばれ肝臓・胆のう、膵臓の病気の疑いがある
ゼリー状のものが付着している場合:腸の粘膜がはがれている可能性がある(下痢とともにあらわれやすい)
血便については下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
うんちの水分量が多いとき、軟便や下痢となります。消化器自体のトラブルや腸内細菌の乱れ、または内分泌系の病気など、多くの身体の以上が下痢につながることがあります。一方で、かちかちなほど固いうんちは、便秘の原因になります。
また下痢の場合は、上記と違った不調の可能性も考えられます。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
同じご飯を同じ量だけ食べている限り、うんちのにおいが変わることは基本的にありません。しかし、腸内でトラブルが起きると、異常な発酵が起き、においが変化します。多くは下痢や軟便などゆるいうんちとともに見られますが、異様なにおいがするときは気にしてみましょう。
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猫は体に問題が発生すると下痢になることもあります。猫の下痢は水分量が90%以上含まれる場合のものを差し、以下のように分類されています。
水様便
軟便
血便
粘液便
どのような下痢をしているかで病気なのかそれとも別の可能性があるのかが異なり、飼い主だけで判断するのが難しい場合も。詳しくはこちらの記事で解説しています。
猫は基本的に排泄回数や時間が決まっていません。また猫ごとの体質によってそれぞれなので、何日空いたら便秘という明確な基準もありませんが、猫ごとにある程度の排泄サイクルがありますよね。
その子の排泄サイクルが変わったときは、便秘かもしれません。2-3日ほど出ないと、お腹の中にはかなりうんちが滞留している状態です。
便秘は食生活や生活環境によって起きてしまうことが多く、例えば食生活だとご飯に食物繊維が足りていなかったり、水分不足で便が固まって出にくくなり、便秘を引き起こします。また運動不足やストレスなどの環境要因で腸の動きが弱くなり、排泄がしづらくなっていることも。
軽度であれば食生活や生活習慣を変えてあげることで改善することが多いので心配しすぎる必要はないですが、便秘が進むと苦しいですし、嘔吐したり、食欲が減るなど猫の体調に影響も出てきます。
さらに重度になると巨大結腸症という病気になることも。
便秘の予防にはまず生活習慣を改善してあげましょう。あわせて病院でも相談をしましょう。
関連記事:猫の便秘は何日出なければ危険? 食事変更で便秘の解消になることも
猫のうんちの状態が悪いときは、以下の対処法をとりましょう。
猫の食生活を見直す
動物病院へ相談する
猫の食生活を見直すと、うんちの状態が改善する場合があります。ご飯を高繊維質の便秘解消用のものに変えたり、水の与え方を見直したりするといいでしょう。また、サプリメントを与えてもいいかもしれません。特に、個体差はありますが、猫はあまり水分を摂りません。詳しくはこちらの記事で解説していますので、猫の飲み水や水分の摂り方の参考にしてください。
消化器系のトラブルは猫にはよく見られるものです。心配しすぎる必要はありませんが、嘔吐や食欲不振、元気がないなどが同時に出ていないかなども観察し、心配であれば早めに動物病院に連れて行くようにしてください。
気にすべきは水分補給を含む食事の見直し、そして適度な運動などの生活習慣です。腸に負担がかかりにくいご飯を与えたり、腸の動きが活発になるよう運動させたりすることで、良いうんちを保つ手助けになるはず。
また、感染症にかかると下痢や血便の原因になることもあります。
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Catlogアプリを実際にさわってみるCatlogアプリのデモをご体験いただくことで、実際に愛猫の行動やコンディションがどのように記録され表示されるかがイメージしていただきやすくなります。 デモ画面では、画面上での補足説明もあるため使用感を簡単にご体験いただけます。ぜひ一度お試しください。
猫のうんちは健康のバロメーターです。消化器系の状態が色濃く反映されるうんちの様子を確認することで、いち早く病気に気が付けます。うんちから読み取れる情報が多いので、捨てる前にちらりと見る程度でいいので確認しましょう。大切な愛猫を守るためにも、きちんと確認する習慣をつけることをおすすめします。
Catlog Boardを活用すれば、毎日の猫の排泄の回数や量、体重、トイレの滞在時間などで健康管理をすることができ、スマホアプリで一元管理が可能です。大切な猫の異変にいち早く気づき、健康で幸せな日々を送ってもらうためにも、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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ライター
猫様のいる暮らし編集部
2匹の猫様と一緒に暮らしています。無防備になったお腹に顔をうずめ、猫吸いをさせていただくのが至福の時間。 猫様との暮らしにまつわる情報をお届けします。
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