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【獣医師監修】子猫のご飯のあげ方|食事の選び方から量・回数・注意点

【獣医師監修】子猫のご飯のあげ方|食事の選び方から量・回数・注意点

食事
最終更新日: 公開日:

授乳期や離乳期を過ぎて、歯がはえてからのドライフードへの移行は、子猫の様子を見ながら無理なく行うことが大切です。子猫のご飯のミルクや離乳食は、少量ずつ1日数回に分けてあげます。 子猫期の適切な食事は、健康な猫の体づくりに欠かせません。今回は1歳まで月齢ごとの子猫の食事の量や回数、あげてはいけないものなどを解説します。ぜひ元気な子猫を育てるための参考にしてください。


監修した専門家

小川 篤志

小川 篤志

株式会社RABO 獣医師

獣医師。救急医療を中心に従事し、災害医療にも携わる。宮崎犬猫総合病院 院長、TRVA夜間救急動物医療センター副院長を経て、現在RABOに所属。Webメディア監修、獣医師や飼い主向けセミナー講演、メディア取材などでも活動。

杉本 大輝

杉本 大輝

動物病院勤務 獣医師

獣医師。公務員獣医師として家畜防疫、牛の改良繁殖に携わる。その後はアミカペットクリニック、アカデメイア動物病院にて小動物臨床に従事。株式会社RABOにてWebコンテンツの監修も行っている。


子猫の週齢・月齢によってご飯のあげ方は異なる

毛布にくるまれて眠る子猫

子猫期は、生後約1年までのぐんぐん成長する時期。子猫は生まれたてほやほやの赤ちゃんから成猫に近い子猫まで、月齢によって食べられるものも違います。

授乳期〜ドライフードへの移行期(生後3ヶ月齢くらいまで)

生後直後から1ヶ月までは、授乳期です。母猫の母乳や子猫用のミルクを2~3時間おきにあげて、成長に応じて3~6時間おき(1日4回以上)と、少しずつ間隔をひろげていきます。

生後1ヶ月を過ぎた頃(4~7週齢)には、乳歯が生え始めます。乳歯が生えるタイミングが離乳食に変更する合図。離乳食やウェットフードをあげつつ、徐々にふやかしたカリカリごはん(ドライフード)を混ぜ、慣れていきましょう。

生後2ヶ月を過ぎる頃(8週齢〜)になると、いよいよ本格的にフードに切り替えられます。歯がしっかり生えていればふやかす必要もなくなり、そのままあげられるようになります。2ヶ月齢以降も食べ盛りの時期です。しっかりご飯をあげましょう。

生後3ヶ月齢から、乳歯から永久歯に生え変わり始めます。将来的な歯のケアを考えるとドライフードがおすすめですが、缶詰のウェットフードを混ぜるのも問題ありません。

ドライフードへの変更以降(生後3ヶ月以降)

生後4ヶ月~5ヶ月齢になってもご飯はまだ1日数回に分けてあげたほうがよいでしょう。以降は、子猫から成猫への最後のステップ。そろそろ成長も落ち着いてきます。生後半年ごろから行われる避妊去勢手術のあとは、太りやすい時期。栄養が足りないのもいけませんが、あげすぎにも注意していく必要があります。獣医師と相談しながら発育をよく観察しましょう。

生まれた直後〜4週齢の子猫|ご飯の種類とあげ方

生まれてすぐの子猫は、「授乳期」です。母乳か子猫用ミルクで育てます。母猫がいない場合は、1日8回以上の頻回のミルクが必要です。どの場合であっても「きちんと飲めているか」「栄養は足りているか」がとても大切。子猫がミルクを飲まない、体重が増えていないといった場合には要注意のサインです。

生後1ヶ月までのご飯の種類は「母乳」か「子猫用ミルク」

生まれてから約1ヶ月までの子猫は、まだ赤ちゃん猫です。この時期の子猫は、母猫の母乳を飲んで育ちます。

母乳には、子猫の成長に必要な脂肪やたんぱく質、その他の栄養が豊富に含まれているのです。とくに、初乳には「移行抗体」という成分がたくさん含まれています。

移行抗体とは、ウイルスや細菌から子猫を守るため、母猫から受け継ぐ免疫力そのものです。

移行抗体とは、ウイルスや細菌から子猫を守るため、母猫から受け継ぐ免疫力そのものです。子猫だけを保護して母猫がいない場合や、育児を熱心にしない場合などには、子猫用のミルクをあげます。子猫用ミルクは、粉ミルクタイプが使いやすいです。この時期の子猫は、母乳やミルクしか消化できないため、他のものをあげてはいけません。

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よく、牛乳でも良いの?と質問されますが、NGです。牛乳と猫用ミルクは別物と考えておきましょう

母乳・子猫用ミルクのあげ方

母猫がいる場合は、基本的に母猫まかせでOKです。子猫が母乳をきちんと飲めている様子なら、やたらと手を出すようなことはせず、そっとしておきましょう。

子猫用ミルクをあげるポイント

  • 衛生的にミルクを作る

  • 適量をあげる

  • 数時間おきに頻回あげる

子猫用のミルクは、手を洗う・哺乳瓶を煮沸するなど衛生面に気を配って作ります。ミルクを週齢や体重に合わせて計り、一度沸騰させて60~70℃くらいまで冷ましたお湯で溶かしましょう。基本的に作り置きはNGです。 ミルクは、人肌よりも少し温かい程度(約38-40℃)になるように調整します。熱すぎても、冷たすぎてもいけません。通常は小さな哺乳瓶が使いやすいです。弱っている子猫にはスポイトやシリンジであげることもありますが、しっかり飲めるようになったら、吸う力をつけるためにも哺乳瓶に切り替えましょう。

子猫にあった哺乳瓶を購入するために

哺乳瓶は子猫専用のものが販売されています。動物病院で購入できることも多いので、相談してみましょう。哺乳瓶の購入だけでなく、猫の様子を診てもらうとより安心ですよ。

週齢ごとのミルクの量

  • 0週齢:1回5~8cc、1日8~12回

  • 2週齢:1回8~12cc、1日6~8回

  • 4週齢:1回10~20cc、1日4~6回

ミルクの量は、製品ごとに定められた体重あたりの参考量を目安に作ります。生まれたての子猫の場合は、5~8ccを1日に8~12回あげます。つまり、間隔は約2~3時間おきです。お世話をする人は非常に大変ですが、夜間も間をあけすぎないようにしましょう。

子猫の目が開き、耳が聞こえるようになる2週間目頃に、ミルクの量を8~12ccに増やして6~8回の授乳に調整します。

動きが活発になる4週目には、10~20cc程度を1日4〜6回。子猫時代は、栄養はできるだけ多くとれるほうがよく、子猫が欲しがるのであれば飲めるだけあげても大丈夫です。飲む量には個体差があるため、成長や様子を見ながら量を調整していきましょう。

新生児は栄養補給が超大事!

特にこの時期の子猫は、少しでも栄養が不足すると命を落としてしまう危険性があります。下痢や嘔吐といった体内の栄養分や水分、電解質を失うことでも同様です。しばらくは24時間つききりでお世話する必要があります。少しでもミルクを飲まないなどがあればすぐに病院に連れていきましょう。

母乳・子猫用ミルクをあげる際の注意点

ミルクをあげる際の注意していただきたい点をご紹介します。

  • 子猫は赤ちゃん抱っこをせずにうつ伏せで

  • 哺乳瓶から出るミルクの量はポタポタくらいに調整

  • おしっこやうんちを済ませておく

  • お腹いっぱいならストップ、飲まないときはすぐに病院へ

ミルクをあげる時に、赤ちゃん抱っこをしない

子猫にミルクをあげるときは、うつ伏せの子猫の上体を下から支えて少し起こし、数滴ずつ舌にミルクを垂らしてあげます。横になった母猫のおっぱいに吸いつく姿をイメージすると、分かりやすいですね。人間の赤ちゃんのように仰向けに抱っこして飲ませたり、多く流し込んだりすると、ミルクが気道に入ってしまうおそれがあるため要注意です。

哺乳瓶から出るミルクの量は、ポタポタくらい

哺乳瓶の場合にも、乳首の穴・切れ込みのサイズに注意が必要です。さかさまにしてポタ、ポタ、とゆっくり垂れるくらいがベスト。これ以上多いと、ドバドバと出てしまい飲みにくいですし、その逆では飲みたくても飲めません

おしっこやうんちを済ませておく

食事の前に排尿・排便を済ませると、ミルクをよく飲む場合もあります。というのも、子猫のお腹はまだ小さいので、おしっこやうんちが溜まっていると、物理的に胃が圧迫されるため、量が飲めないためです。

お腹いっぱいならストップでOK。ミルクを飲まないときは要注意

子猫は、ミルクを飲み切るかお腹がいっぱいになると、自分で哺乳瓶から口を離します。その段階でSTOPして大丈夫です。

ミルクを規定量より飲んでいないようだったら、排泄できておらずお腹がぱんぱんになっている可能性も。

体調不良がないかも確認しましょう。いずれにせよ、飲まなければすぐに病院へ

ミルクを飲まないとき、無理に飲ませると誤嚥(むせること)のおそれがあります。飲まない原因を探りましょう。

生後4~8週目の子猫|離乳期のご飯の種類とあげ方

ご飯を食べて鼻を舐める子猫

4週目頃からは「離乳期」に入ります。子猫のご飯を、ミルクから離乳食やウェットフードに徐々にと変えていきます。4週目頃には、前歯が生え始め離乳期に入り始めます。6週目頃にはほとんどの子猫がミルクを卒業します。ミルク卒業と同時に、お水も飲めるようになるため器を準備しましょう。

ご飯の種類は「離乳食」「ウェットフード」。ポイントは、やわらかくすること

生後4週を迎えたら、乳歯が生え始め「離乳期」に入ります。母乳やミルクだけを飲んで育ってきた子猫にとって、食べることは初めての経験です。できるだけ飲み込みやすく、やわらかいご飯から始めてください。

子猫の離乳食におすすめのご飯は、子猫専用のウェットフードが子猫にも食べやすく、栄養価も高く、準備も簡単で便利です。また、子猫用のドライフードをお湯やミルクでふやかしてやわらかくし、フォークで細かくしたものでもOK

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子猫用ミルクをフードに混ぜてあげると、普段飲んでいるミルクの味やにおいがするため、初めてのフードでも食べやすくなります。

離乳食・ウェットフードのあげ方

離乳食・ウェットフードのあげ方のポイント

  • 離乳食は少しあたためて人肌かややぬるいくらいに

  • 最初は離乳食をミルクに溶かして練習

  • 1日のご飯の総量を4~8回くらいに分けてあげる

子猫にあげる離乳食やウェットフードの温度は、人肌かややぬるいくらいに温めるのがおすすめです。ドライフードを使う場合は熱湯をいれてふやかし、人肌程度に冷まします。ウェットフードの場合は、レンジでちょうどいいくらいの温度まで温めましょう。

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温めなくても食べてくれるはずでが、香りが立つことから、より美味しく食べるためのおすすめです

最初はミルクを飲むタイミングで、小さじ1杯程度の離乳食をミルクに溶かして、浅い小さなお皿に載せて、子猫の前に置いてみます。興味を示し、鼻をくんくんさせて、舌で少し舐めたり食べたりできたら大成功です。最初はうまく食べられないこともあります。その場合は、あとでミルクをしっかり飲ませてあげましょう。

離乳食やウェットフードに慣れてきても、胃が小さく消化機能もまだ発達していない子猫は、一度に多くの食事をとることはできません。1日のご飯の総量を、4~8回くらいに分けてあげます。 しっかり食べられるようになってきたら、ミルクの量を減らし、離乳食中心に移行していきましょう。毎日体重を測っておくと、きちんと食べて発育しているかをチェックできます。

離乳食・ウェットフードをあげる際の注意点

離乳食・ウエットフードをあげる際の注意点

  • 子猫のペースに合わせてゆっくり少しずつ

  • 清潔なお水も用意する

最初は、離乳食やウェットフードにまったく興味を示さなかったり、警戒したりする子猫もいます。そんなときは飼い主の指や手のひらからあげると、安心して食べられることもあります。

切り替えはとにかくゆっくり、少しずつが重要です。離乳食を始めて、ゆるめのうんちをするようなら、離乳食の量を減らしてミルクの割合を増やすなどして調整します。それでも治らない場合や、突然下痢をした場合などは、あげた離乳食を用意して動物病院に相談しましょう。

また、子猫が離乳食やウェットフードなどのご飯を食べ始めると、すこしずつお水も飲むようになります。清潔なお水をボウルに用意し、子猫がいつでも飲めるようにしておきましょう。 最初はあまり飲まないかもしれませんが、鼻の頭に少しつけてあげる、子猫がよく通る場所にお水を置く、家の中の数か所にお水を置く、お水を入れる器を変えるなど工夫すると、次第に飲んでくれるようになります。

生後8週間以降の子猫|ご飯の種類とあげ方

ご飯を食べる子猫

生後8週齢頃からは、いよいよ子猫用のドライフードに切り替えます。この時期にドライフードやウェットフードなど、さまざまな食事に慣れておけると良いですね。

ご飯の種類は「子猫用フード」を選ぼう

食べること自体やさまざまな食材の味に慣れて、離乳食が上手に食べられるようになってきたら、そろそろ子猫用のフードに切り替えていきます。

ここからは、さらにぐんぐん体が大きくなる成長期。体重に比べてエネルギーの要求量が大きいため、子猫用の総合栄養食を選びましょう。量は、下痢や嘔吐をしない限り、自由採食(食べ放題)でも構いませんが、フードの裏に適正量も記載されているので参考にしてください。

食べた量を把握しよう

食べ放題といっても、どのくらい食べたかの確認をお忘れなく。特に、家族複数人でお世話をしている場合は「どのくらいお皿に乗っていたかがわからないから、どれだけ食べたかがわからない」ということがあります。少しでも食欲が減ったことに気づけるように工夫してみてください。

子猫用フードのあげ方

子猫用フードのあげ方のポイント

  • 子猫のペースで無理なくドライフードへの移行を進める

  • 4ヶ月までは1日のご飯の総量を4~8回に分けてあげる

  • 6ヶ月くらいまでに3~4回に

  • 6ヶ月目以降は2~3回と成猫と同じくらいに

8週齢を過ぎればほとんど子猫が、「カリカリ」と呼ばれる硬いドライフードが食べられます。ある日突然変えるというよりは、離乳食の延長で徐々に移行していくとスムーズです。ふやかすお湯の量を徐々に減らしていったり、ウェットフードを混ぜてみたりするのがおすすめです。

ご飯の回数は、生後4ヶ月くらいまでは1日の総量を4~8回程度に分けてあげます。少しずつ一度に多くの量のご飯を食べられるようになってくるため、生後6ヶ月くらいまでには1日3~4回。それ以降は、1日2~3回の成猫と同じ程度まで落ち着いていきます。

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ご飯をあげる回数は、家庭の状況や猫の発育の程度によっても違います。上記は一例ですのでぴったりのあげ方を模索してみてください。

子猫用フードをあげる際の注意点

子猫用のフードをあげる際の注意点

  • 少しずつ食べる子猫の場合はドライフードをあげる

  • ウェットフードの場合は少し温めるとGood

  • 避妊・去勢手術後は食べ放題を卒業

  • 12~13ヶ月齢で成猫用フードに

前述の通り、基本的にはドライフードが主流です。買いやすさや保存の仕方、安価であるというだけでなく、歯の健康にとってもドライフードが選ばれることが多いです。

猫は、少ない量を何回も食べる「少量頻回摂取」をする動物です(1日に何度も小動物の狩りをして過ごしていた名残り)。1回分のご飯を一度に食べきらず、ちびちびと食べる猫もいます。このような場合にもドライフードがおすすめ。ウェットフードは水分が多く腐敗しやすいためです。

ご飯の温度についてはあまり気にしなくなりますが、ウェットフードの場合は冷蔵庫から出したてだと冷たすぎるかもしれません。レンジで少し温めてあげると香りも立つため、食が細い子猫でも興味をもって食べてくれやすいですよ。

6ヶ月頃には、成長具合にもよりますが、避妊や去勢の手術を検討する時期です。手術後に成猫用や去勢・避妊手術後用のご飯を検討する場合は、用意しておいてもいいですね。避妊・去勢手術後は太りやすくなるので、そろそろ自由採食は卒業です

9ヶ月齢~11ヶ月齢あたりで、成長期用〜成猫用のご飯に移行し、12~13ヶ月齢で成猫用ご飯へ変更するといいでしょう(切り替えはゆっくり、少しづつです)。

子猫がご飯を食べない場合の対処法

生まれたての子猫

生後1か月までの哺乳期はとてもデリケートな時期です。ミルクを飲まないまま放置すると、あっという間に衰弱してしまいます。排尿・排便をしっかりさせること、ミルクの温度などのポイントを確認し直して、それでも飲まないようであれば早く動物病院を受診しましょう。

また、ミルクから離乳食へ、離乳食からドライフードへと、フードを切り替えるタイミングでは、子猫がご飯を食べなかったり、食事に気乗りしない様子を見せたりする場合があります。そのようなときは、前の段階のご飯に戻してみたり、前のご飯を混ぜてみたりすると食べてくれるかもしれません。

味を変える、お皿を変えてみるのもひとつの手です。フードの切り替えは、子猫のペースで「焦らずゆっくり」が合言葉。適切に栄養がとれているかを、こまめに確認することが大切です。

変更するときのコツは「少しずつ混ぜる」

AからBのご飯に変えるとして、初日はAのご飯を9割入れてBを1割、翌日は8:2、その翌日は7:3…などのように、少しずつ前のご飯を減らしていくと変更しやすいです。ですので、Aの袋が空になってからBを買うのではなく、Aが少し残っている状態で新しいBを購入するようにしましょう。

子猫用フードの選び方

子猫用のドライフード

子猫のご飯は、子猫用のフードを用意しましょう。必要な栄養素のバランスやカロリーは年齢によって異なり、子猫はとてもカロリーが高く設計されています。身体の発育に重要なタンパク質も多く含まれています。

子猫用の総合栄養食を選ぶ

子猫のご飯は、子猫用と書かれている「総合栄養食」をあげるのが基本です。市販のキャットフードには、次の4種類があります。

  • 総合栄養食

  • 一般食(副食)

  • おやつ(間食)

  • 療法食

キャットフードのパッケージ裏に「総合栄養食」と記載されている製品は、ペットフード公正取引協議会によって認証された製品です。つまり、これだけ食べていれば栄養素が十分摂取できる、ということとほぼイコールです。

一般食や副食と書いてあるものは、ウェットフード(いわゆるネコ缶)に多く見られます。嗜好性が高いものが多く、バラエティに富んでいるのが特徴です。ただし、総合栄養食のように栄養バランスの保証はされていません

おやつや間食は、しつけやご褒美、飼い主とのコミュニケーションなどを目的としたフードのため、飼い主がルールを決めて適量をあげるようにしましょう。療法食は病気の時に獣医師から処方されるものですので、その時に考えれば大丈夫です。

ドライフードかウェットフードかで選ぶ

ドライフードの特長

猫の総合栄養食は、主にドライフードかウェットフード(缶詰など)に大別できます。ドライフードは水分含有率が10%程度で、保存性に優れています。もちろん、軽いのでお買い物もしやすいですよね。ほとんど丸飲みするため、口の中に残らず、歯垢がつきにくいとも言われています。

ウェットフードの特長

ウェットフードは、水分含有率が80~90%程度です。素材を活かした風味で嗜好性(美味しさ)が高いことが多く、総合栄養食も用意されています。水分が多い分、体重換算した必要量が多いため食べ応えがあります。お水をあまり飲まない猫にとっては、水分がしっかり摂取できることも魅力です。

どちらかにこだわる必要はありませんが、薬を投与するときや、災害時に食べ慣れない食事を食べる必要があることなどを考えると、いろんなフードを食べてくれるほうが嬉しいですよね。 「歯の健康を考えてドライフードがメイン、たまにごちそうのウェットフード」など、猫の好みに合わせて選択しましょう。

子猫用のご飯に関する注意点

子猫のご飯の管理については、成猫よりも細やかな配慮が必要です。離乳後の子猫の場合、半日以上ご飯を食べないときには注意しましょう。

また二匹以上育てている場合は、食べる量を把握しにくい「置き餌」をしないこと、子猫にあげてはいけない食材を把握しておくことなど、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。

離乳後の子猫の場合は半日以上ご飯を食べなければ要注意

離乳後の子猫の場合、食欲がないときは要注意です。子猫は食べた分だけカロリーを使うので、食べないとすぐに栄養不足をおこします。特に注意なのは血糖値。子猫で食べない時間が続くと容易に低血糖を起こしてしまい、けいれんや意識障害、ひどいと亡くなってしまうこともあります。

具体的な「食べていない時間」を定義するのは難しいですが、長くとも半日食べていなければ、要注意です。(もちろん、どのご飯を前回どのくらい食べたかなどによっても大きく変わります)

二匹以上いる場合は「置き餌」をしない方がいい

複数の猫を飼っている場合は「置き餌」はしない方が良いです。特に子猫の時期は。

多頭飼育で置き餌をすると、各猫の食事量を把握しにくくなりますよね。子猫は子猫ご飯をどれだけ食べているかを確認しておけるようにできる方が良いです。一度に食べきれる量を出してあげて、食べ終わりまで確認できると理想的ですね。

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子猫ご飯はカロリーたっぷりで美味しいので、成猫との多頭飼いの場合、成猫が子猫用ご飯をたいらげてしまうことがあります。そうすると子猫が食べられなくなってしまうので、ご飯を取られない工夫をしましょう

子猫にあげてはいけない食材を把握しておく

子猫にあげてはいけない食材のうち、もっとも注意が必要なのは、玉ねぎなどのネギ類や、イカ、カニ・エビなどの甲殻類、チョコレートやスパイス類などです。これらは下痢や嘔吐、中毒症状を引き起こす場合があります。誤って食べてしまわないよう、十分な注意が必要です。

そのほかに注意が必要なものは、のどや食道を傷つける可能性のある鶏の骨や、強い腎毒性のあるユリ科の観葉植物など。特に植物に関してはNGなものが多いので、購入する前に猫に有害でないか調べる習慣をつけましょう。

その他にも「食べてはいけないもの」は、たくさんあります。基本的に人のご飯をあげないようにしておくのが一番です。

子猫のご飯による体重変化を「Catlog Board」でチェックしよう

Catlog Board(キャトログボード)

成長期の子猫は、細かな体調の変化にいち早く気づいてあげることが何よりも重要です。そこでおすすめしたいのが、「Catlog Board(キャトログボード)です。

Catlog Boardは、猫用トイレの下に置くだけで使用できるデバイスです。トイレに入る度に体重や排泄量・回数などを記録してくれます。目が離せない子猫の成長を見守るうえで、大きな味方になってくれるでしょう。

子猫専用で使える子猫モードを搭載!

  • トイレの下に置くだけ! 自動で成長を記録
  • 週齢に合わせ、育て方のアドバイス(獣医師監修)
  • 最大6ヶ月、アプリ月額料金が無料

Catlog Boardは、子猫専用の「子猫モード」があります。子猫の時代だけしか使えない特典もあり、一生残る成長記録をつけましょう。「今週なにをすべきか」といった獣医師監修アドバイスもありますので、子猫を育てる上で必要な機能が満載です。

子猫モードの特長

  • 体重のこまめな記録で、成長のようすが実感できる

  • 獣医師監修の週齢ごとのアドバイス

  • 最大6ヶ月アプリ料金が無料

体重の増加は、子猫の健康の重要なバロメーターです。子猫モードで計測した成長の記録はスマートフォンのアプリで確認できるため、日々の健康状態のチェックにご活用いただけます。小さい頃の成長記録として、見返すのも楽しいかもしれませんね。

Catlog Board

子猫の成長を自動で記録!

子猫専用モードの詳細はこちら

\ 【無料】登録やログインも不要 /

Catlogアプリを実際にさわってみる

まとめ

子猫の食事にはさまざまな注意すべき点があり、月齢が低いほどそのお世話は単純ではありません。しかし、子猫が一生懸命に食事をする姿を見ていると生きる喜びが伝わってきて、その手伝いをすることは飼い主冥利に尽きるのではないでしょうか。

Catlog Boardは、毎日の子猫の排泄の回数や量、体重などを計測し、スマホアプリで一元管理ができる、子猫にも負担がなく飼い主もラクチンな便利なデバイスです。愛猫の日々の健康を見守る頼りになるツールを、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

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ライター

猫様のいる暮らし編集部

猫様のいる暮らし編集部

2匹の猫様と一緒に暮らしています。無防備になったお腹に顔をうずめ、猫吸いをさせていただくのが至福の時間。 猫様との暮らしにまつわる情報をお届けします。


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