Catlog®を展開するRABO、シリーズBで約13.2億円の資金調達。約44億件の世界最大規模の猫様データを活用した事業の展開と、アニマルウェルフェアを軸としたESG経営の推進を先導 衛生用品大手のユニ・チャームと資本業務提携
「猫の生活をテクノロジーで見守る」Catlogを展開する株式会社RABO(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:伊豫愉芸子、以下「RABO」)は、シリーズBラウンドにおいて、新規投資家のユニ・チャーム、MPower Partners、DG Ventures、Headline Asiaに加え、既存投資家のSTRIVE、XTech Venturesを引受先とする第三者割当増資により総額約13.2億円の資金調達を完了したことをお知らせいたします。これにより累計資金調達額は、国内のペットテック・スタートアップ(※1)として最大となる21.7億円となりました。
また、衛生用品大手のユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:高原豪久、以下「ユニ・チャーム」)とトイレ製品開発、フード開発、海外展開事業などを中心とした資本業務提携を行なったことをお知らせいたします。
※1 株式会社矢野経済研究所によるペットテック市場に関する調査の対象を参照 https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2250
■ RABO代表 伊豫愉芸子より資金調達の背景と目的
2019年9月に首輪型デバイスとスマートフォンアプリの『Catlog(キャトログ)』、2021年5月に食事管理サービス『Catlogフードケア』、2021年8月にトイレ・体重管理のIoTデバイス『Catlog Board』をリリースして以降、順調に事業は成長し、現在およそ15,000匹の猫様がCatlogライフをはじめていらっしゃいます。皆猫様から送っていただいたデータをAIが解析し、Catlogが保有する猫様の行動データは約44億件を突破しました。 RABOはこれまで、猫様も家族の一員であり、大切な家族である猫様の存在自体や健康状態を気づかって末永く一緒にいられることがニンゲンの心身の健康にも寄与するとも考え、「すべては、猫様のために。」を企業活動の再上位概念に掲げプロダクト開発や事業展開を図ってまいりました。また、輸送時のダンボールを再利用し爪とぎベッドにできるようにする資材を無駄にしない取り組みや、代表の伊豫をはじめ9割を超える女性マネジメント層の活躍、データ/セキュリティ/プライバシーの十分な保護など、ESG経営を起点とする社会的意義のある取り組みを重視しています。
2021年6月のコーポレート・ガバナンスコード改訂後、金融機関によるESG投資のみならず、企業側にも環境・社会問題などサステナビリティに関する課題への適切な対応が求められ、特に気候変動問題、女性活躍、児童労働といったテーマが注目されています。しかし、欧米を中心にグローバルで広がる「アニマルウェルフェア(動物が生活及び死亡する環境と関連する動物の身体的及び心理的状態)」(※2)というESGの重要テーマは、国内では未だ浸透していないのが現状です。 ※2 農林水産省「アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理等」 https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/attach/pdf/animal_welfare-101.pdf
RABOが掲げる「世界中の猫と飼い主が1秒でも長く一緒にいられるように、猫の生活をテクノロジーで見守る。」というグローバル展開も見据えたミッションの達成には、「アニマルウェルフェア」を軸としたESG経営をさらに強化する必要があると考えます。農林水産省が公開しているアニマルウェルフェアの考え方にもあるように、最も重視すべきことは、施設や設備といったハード面よりも、動物を丁寧に取り扱うことや日々の動物の観察や記録、そして、良質な食事や水を与えること等の愛情を持った飼育管理であるべきです。
現在RABOでは、製品の提供だけでなく、「猫様の健康を考える日(仮称)」やイエネコ行動データの専門研究機関「Catlog総合研究所」の設立等を通して、猫様の健康管理の重要性の啓発・再定義を進めています。今後は、医療機関や猫様関連企業との連携をさらに加速し、猫様をはじめとした動物たちが自然に行動できるように、快適な環境を整えてまいります。 また、これら上記以外の取り組みや観点でも、今回新たに株主となったMPower Partnersにも協力を仰ぎながらペットテック×ESGを牽引するグローバルレベルでのリードカンパニーとして実行していく予定です。
■ 衛生用品大手のユニ・チャームとの挑戦について
清潔で快適なトイレ環境を提供するシステムトイレ『デオトイレ』シリーズをはじめ、ペットフード・ペット用排泄シート、ペット用おむつ等を提供するユニ・チャームと、トイレの下に置くだけで猫様の体重や排泄情報の記録ができるIoTデバイス『Catlog Board』や食事管理サービス『Catlogフードケア』等を提供するRABO。両社の”快適な環境ですべての猫様にすこやかで幸せな毎日を過ごしてほしい”という共通の想いのもと、今回の取り組みが実現しました。 ユニ・チャームの持つトイレタリー・フード領域の商品開発力と、RABOが持つ膨大な猫様データや独自の機械学習による解析技術等のテクノロジーを掛け合わせ、トイレ製品やフードの開発、DX化を加速すると共に、海外でのビジネス展開に挑戦していきたいと考えています。 今後も両社で、日常的に猫様の変化を可視化し健康管理を行うという新しい体験価値の提供を行い、人も動物もいきいきと暮らせる持続的な社会の実現を目指してまいります。
また、この度の資本業務提携を記念し、Catlog Official StoreではCatlogデバイスを購入いただくと先着400名様にユニ・チャームが開発・販売する『にゃんSpoon』を1ヶ月分プレゼントするキャンペーンを開催します。 詳しくはお知らせをご覧くださいませ。 https://rabo.cat/news/2022/04/06/cpn-nyanspoon/
■ 出資者よりコメント
ユニ・チャーム 代表取締役 社長執行役員 高原豪久氏 / 執行役員 グローバルペットケアマーケティング本部長 稲葉洋恵氏
RABO社の「すべては、猫様のために。」という想いと創業以来一貫したプロダクトとサービスによる新価値提供に共感し、今回の資本業務提携に至りました。同社が蓄積したデータによって、猫と飼い主の生活をより豊かなものに変えられると考えています。 当社は、 ”デジタル・トランスフォーメーション(DX)“を「デジタル技術の活用により、生活者の負の解消にとどまらず、心地よさを生み出せるような商品開発を実現すること」と定義し、日々変革に向けて様々な取り組みを進めています。この変革をより加速するためには、社外に広く専門性を有するパートナーを募る必要があります。 RABO社の専門性を活かした協働は、当社のペットケア事業におけるDXを大きく後押しするものと確信しています。また当社もRABO社の事業拡大にも貢献し、日本だけでなく世界中の猫と飼い主の健康で幸せな暮らしを支える商品やサービスの向上に努めてまいります。
MPower Partners ゼネラル・パートナー キャシー松井氏 / パートナー 深澤優壽氏
RABOが解決しようとしている、動物(ペット)も家族の一員であり、より長く健康で幸せに猫様と一緒にいられるために、テクノロジーで見守る、という会社の考え方やミッション・世界観に共感いたしました。また、リサイクル・リユースを意識した環境に配慮したものづくりやサービス設計の思想などESGを重視するカルチャーやスタイルもESGをコンセプトに掲げる我々MPowerからみても素晴らしいと思いました。ハードウェア、ソフトウェア・データ解析、デザインなどのスキルを高度に融合させて、猫様への愛情あふれる伊豫社長はじめ社員の皆様が心を込めて開発し提供しているプロダクト(Catlog、Catlog Boardとアプリケーションサービス)がますます世の中に広がって、世界一の猫様テクノロジー企業としてグローバルに成長していく過程を投資家・株主としてご一緒させていただくことを嬉しく思います。MPowerとしてもESGの実装や海外展開など、全力でサポートさせていただきます。
DG Ventures マネージング・ディレクター 上原健嗣氏
社会構造の変化に伴い家族構成なども変わっていく中で、猫さまと飼主さまにとってCatlogは未来の当たり前のサービスになる予感がしました。 猫さまの行動は万国共通。世界中の猫さまと飼主さまを幸せにするサービスに成長してほしいです。期待しかありません。
Headline Asia パートナー 岡本彰彦氏 / シニアアソシエイト 鈴木広平氏
RABOはこれまで大きく変わることのなかった人と動物の関係性を大きく変え得る可能性を秘めています。 Catlogが取得するデータは、言葉という手段を通して自分の意思を表すことができない猫様にとって、飼い主や獣医が耳を傾ける価値のある形に変換され、猫様の意思として届けることができます。 これは代表である伊豫さんの学術的なバックグラウンドに裏打ちされた知見と最新のAI技術との融合によって実現されています。 伊豫さんとRABOの皆さんが実現する「人も動物も生き生きと暮らせる持続的な社会」構築を支援させていただきたく投資をさせていただきました。
STRIVE 代表パートナー 堤達生氏 / インベストメントマネージャー 髙田洋輔氏
資金調達というものは、毎回ドラマが起きるのですが、今回のRABO社もドラマの連続でした。そんな急展開のドラマの中でも、伊豫さん率いるRABOのチームは、冷静に対応し、見事に今回の資金調達を成功させました。傍で一緒に仕事させて頂いた我々からすると何の迷いもなく追加投資の意思決定ができました。 「すべては、猫様のために。」を合言葉に、引き続き、RABO社を支援していきたいと思います。
XTech Ventures 代表パートナー 手嶋浩己氏 / アソシエイト 高本寛将氏
前回ラウンドに続き追加投資させていただきました。ファウンダーマーケットフィットの極致と言ってもよい伊豫代表の並々ならぬエネルギーに魅せられ、多様な専門性や能力を持つ人材がRABOに集まり始めています。もちろん、事業の実績も順調に出始めているのは、今回から参画した錚々たる投資家の皆様の顔ぶれを見れば分かる通りです。飛躍にあたっての十分な資金を得たチームRABOの挑戦をご一緒できること、楽しみにしております。
■「すべては、猫様のために。」採用強化中!
RABOでは、Catlogシリーズの展開および、すでに他が追随できないレベルで保有・成長する猫様データを用いたさらなる事業展開を今後も予定しています。 世界中の猫様と飼い主さんが1秒でも長く一緒にいられるように、RABOのチームメンバーになりませんか? MLエンジニャー:https://herp.careers/v1/rabo/ZKj44ozTOCNd バックエンドエンジニャー:https://herp.careers/v1/rabo/asdlYoVrZAQu CS(テクニカルサポート他):https://herp.careers/v1/rabo/NaZbWmscDQFL マーケティング:https://herp.careers/v1/rabo/-P-Bs1h_Etem 【採用中の職種一覧】https://rabo.cat/recruit/
■「猫の生活をテクノロジーで見守る」Catlog® 大切な愛猫の一生を、すこやかに。Catlogは、ずっと寄り添います。 Catlogは、『Catlog』と『Catlog Board』の2つのデバイスで、猫様の健康情報を自動的に記録。日頃から健康を記録することで、猫様の小さな体調の揺らぎも見逃さず、飼い主さんとのすこやかで幸せな日々をサポートいたします。 https://rabo.cat
すべては、猫様のために。
<RABOについて> 商号:株式会社RABO(RABO, Inc.) 代表者:代表取締役社長 伊豫 愉芸子 所在地:〒150-0033 東京都渋谷区恵比寿南1−11−13 設立:2018年2月22日(猫の日) URL:https://rabo.cat Twitter:https://twitter.com/Catlog_RABO Instagram:https://www.instagram.com/catlog_rabo/ TikTok:https://www.tiktok.com/@catlog_rabo LINE:https://lin.ee/pjWQlUc 「Catlog」および「猫様」は、株式会社RABOの登録商標です
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