猫様の歯磨きはあなどれない

2019/02/12

猫様について、自由きままに投稿する「猫レポート」です。

猫様と暮らしている飼い主の方に聞くと、爪切りや歯磨きは猫様が嫌がって逃げ出すので お世話の中ではハードルが高いという話をよく聞きます。

ご夫婦やカップルと暮らしている猫様の場合、猫様が嫌がるお世話は女性の仕事になりがちだとか。

しかし猫様もヒトと同じで、歯を磨かないと歯肉炎や歯周病だけでなく、 猫様においては、実は慢性腎臓病との関わりが報告されています。

歯科疾患が重度であればあるほど、より早期に慢性腎臓病に罹患してしまうとのことです。

歯を磨かないと歯垢がたまり、たまった歯垢にミネラルが沈着すると歯石に変わります。 歯石にはミネラルに混ざって大量の細菌が含まれており、口臭の原因となります。

歯垢は歯磨きなどのケアで落とすことが出来ますが、歯石になってしまうと歯磨きでは落とせません。 これを放置すると、歯肉炎から歯周病に進化してしまいます。

歯の痛みは食事などの生活面でも変化を及ぼします。

好きだった食事が食べられなくなってしまったり、毛づくろいができなくなったりといった変化です。

歯磨きの習慣が身に着けば、猫様も飼い主様も気持ちよく過ごせますので、 予防できる病気なら、ぜひそうしたいものです。

とはいえ、毎食後磨くのが理想と知っていても、 言って聞いてくれる猫様ではないので飼い主様にも工夫が必要ですよね。

いくつか歯磨きのポイントをご紹介します。

上顎の臼歯を優先して磨く!

上顎の奥歯に近い臼歯は唾液腺の開口部に近いことから特に歯石が溜まりやすいので、 歯を磨く際には上顎の臼歯を優先して磨くのが良いそうです。 ただ、奥歯は嫌がる猫様が多いので、徐々に慣れさせていってください。

歯磨き後のオヤツでご褒美!

歯磨き後のオヤツなんで真逆の行為の気がしますが、多少の汚れは着いても 長年の歯石や歯垢に比べたらマシという考え方です

歯磨きツールの工夫!

歯磨きと言えば理想は歯ブラシですが、ガーゼやデンタルシートなどの比較的お手軽なものもあります。 最近では歯磨き効果のあるオヤツや、飲料水に混ぜるサプリメントもあるそうなので 毎日同じでなく、日によって変化を着けたりして工夫するのも良さそうです。

一番のポイントは、子猫の時から口周りに触られるのを慣れてもらうのが、 歯磨きを習慣化するポイントかもしれません。

それぞれの猫様の性格や体質や年齢、タイミングにあった工夫をしてみてください。

歯磨き-1 (1) 歯磨きブリ丸

ブリ丸も小さい頃から歯磨きは苦手ですが、がんばっていますよ!!

すべては猫様のために。

※参考文献:猫を極める本

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