てつじさんとあきらさん

猫3匹と幸せに暮らすために一戸建てを購入!「猫ファースト」が僕らの日常(てつじさん・あきらさんカップル/ゲイ)

ゲイカップルのてつじさんとあきらさん。わっふる、カステラ、かぎという3匹の猫と暮らしています。3匹が快適に暮らせるようにと新築一戸建てに住み替えてしまうほどの「猫ファースト」な暮らし。彼らにとっての猫の存在は子供みたいなものだとか。そんなふたりの暮らしを覗いてみました。

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てつじ

関西在住、飲食店勤務。パートナーのあきらさんと一緒に暮らすゲイ男性。猫との暮らしはあきらさんと暮らしはじめてからだが、今では3匹の猫にぞっこん

新築の一戸建てをふたりで購入して、ここで暮らしはじめて半年くらいになりました。キャットステップはぜんぶあきらが作ってくれたんです。我が家の決め事の優先順位は「猫ファースト」なので、まずキャットステップをどこに置くかを決めて、そのあと家具や家電なんかも置き場所を決めました。

あきらさん自作のキャットステップ「わっふるタワー」1号・2号。
あきらさん自作のキャットステップ「わっふるタワー」1号・2号。

あきらとは付き合って4年半くらいになります。僕がInstagramであきらに連絡をとったのがきっかけで仲良くなって付き合い始めました。僕は付き合う相手とは家族として過ごしたいタイプなのですが、あきらと出会って話をしてみると、派手に遊んだりしたいタイプではなく落ち着いた暮らしがしたいタイプってことで、気が合うなって思いました。なので付き合いはじめてからすぐに一緒に暮らす家をさがしたんです。

その時の条件が、いま住んでいる生活エリアの範囲内でペット可の物件だったんです。当時はまだ猫を飼ってなかったんですが、あきらは小さい頃から猫と生活するのが当たり前というか、暮らす上では猫がいるのが当然という環境で過ごしてきていたので、家を探すときも当然、猫が飼える家ということで。条件通りの賃貸マンションが見つかって、引き取ったのが保護猫だったわっふるです。

パートナーは2歳で猫を拾ってきた猫マスター。縁に導かれて保護猫のわっふるをお迎え

僕は猫は飼ったことなかったのですが、あきらと猫の関係はとっても強くて、聞くと彼が2歳のころにオスの野良猫を拾ってきたそうなんです。2歳ですよ(笑)。 そこから猫との暮らしが始まって、しばらくしたら「猫も一人じゃかわいそう。結婚相手がいないと」と言い出したらしく、それでメスの猫も飼いはじめて。結局2匹から5匹の子どもが生まれて、みんな親類に譲渡して、親戚みんなで猫を飼っていたそうです。

実際に一緒に外を歩いているとあきらのところに猫が寄ってくるんですよ。彼も猫を見つけるのが上手で、猫が好きで猫からも愛される人なんだなって思います。あきらにとっては猫を選ぶというより、縁のある猫と出会ったらお迎えするという気持ちだったみたいで、ふたりで暮らし始めたあと、保健所に猫が保護されたら連絡をもらえるようにお願いしていました。ある時、数匹の猫を飼っていてもう飼えないという飼い主から持ち込まれた猫がいるというので見に行ったときにいたのがわっふるでした。

猫がリラックスできるようベッドや爪とぎがあちこちに。まさに猫ファーストな家

わっふるが我が家にきたときは痩せて小さくて、不安そうにめっちゃ泣いてたんですが、あきらはさすが猫との付き合い方に慣れていて、わっふるもすぐに安心したのか、2日目からは膝の上に乗っかってきてくれるようになりました。わっふるは賢くて人間のごはんには手を出さないし、名前を呼ぶとすぐに来てくれるし、話しかけると返事をしてくれるし、はじめての猫との暮らしでしたが、猫との暮らしっていいなぁ、あきらが当然に猫と暮らすことを考えていたのも、よく分かるってぞっこんになりました。

野良の子猫を保護。3匹と暮らすことを決めて一戸建て購入を決意

あきらは1匹だけじゃなくて、できることなら複数匹といっしょに暮らしたいと前々から言ってたのですが、最初に住み始めた家は1匹しか飼えない家でした。だからしばらくはふたりと1匹の暮らしだなーと思っていたのですが、ある日あきらが子猫を連れて帰ってきたんです。どうも知り合いの職場近くで野良猫が子供を生んでしまっていて困っていると相談されて現場に行って、その猫たちを動物病院に連れて行ったところ、まだ生まれてすぐなので、食事やトイレのお世話をこまめにしてあげないといけないというので、引き取り手を探しながら、しばらく世話をしようと連れて帰ってきたというんです。

子猫は弱いので、3時間おきにミルクをあげたり、おしっこも自力ではできないのでおしりをトントンしてあげたり、獣医さんにアドバイスをもらいながら一生懸命世話をしました。同時に引き取り手も探したのですが、お世話をしているうちにだんだんと情が湧いてきて、この子たちも一緒に暮らそうよ、と決めました。

わっふる、カステラ、かぎの写真アルバムを眺めるふたり。アルバムはそれぞれ1冊ずつ
わっふるは、カステラ・かぎとは血縁はないのにそっくり。最近は性格もみんな似てきたとか

そうなると、今の家は1匹しか飼えないし、2人と3匹で暮らすには狭いので、新しい家を探さないといけません。もともといつかはふたりで家を買いたいね、という話をしていたのですが、いいタイミングかも、ということで近所で分譲されていた一戸建てを思い切って購入しました。ね、住む家も猫ファーストで決まるんです。笑 そうして一緒に暮らし始めたのが、カステラとかぎです。カステラとカギを産んだ野良猫もみんなでお金を出し合って去勢手術をして、地域猫として可愛がられているみたいです。

外で働くふたり。見守りカメラとCatlogで家の猫の様子をついついチェック

あきらは店舗什器などをつくるものづくりの仕事をしているのですが、現場で出る廃材を使ってキャットステップを作ってくれました。これぜんぶ手作りなんですよ。すごくないですか。あとは猫が外にでないように玄関に柵をしたり、見守りカメラを付けたり、猫も人間も安心して快適に過ごせる家になってます。

ワッフルタワー、猫用家具のさまざま。あきらさんが廃材を使ってみごとに作成
ワッフルタワー、猫用家具のさまざま。あきらさんが廃材を使ってみごとに作成

僕も飲食店で働いているので、昼間はだれもいないので、休憩時間やちょっとした空き時間には見守りカメラで猫たちの様子をちょこちょこ確認しているんですが、一戸建てなのでカメラの視界にいないことが多くて見つからないことが多いんです。笑 でもCatlogを使い始めてから「うんちしました、30秒歩きました」みたいに通知が来て、彼らの行動が分かるので、最近はCatlogばっかり見てます。あと嘔吐検知は7割がた合ってます。通知が来たら「あ、ゲロしたみたい!どこだどこだ!」とティッシュを持って事故現場を探してます。笑

健康管理だけでなく外出中の様子を知るのにもCatlogが役立っているそう
健康管理だけでなく外出中の様子を知るのにもCatlogが役立っているそう

猫の暮らしを支えるのは僕らの役割。一緒に過ごせる休日は家でゴロゴロが最高の幸せ

あきらは朝7時くらいに仕事に出かけて夜1時くらいには寝る生活で、僕は店が終わって帰ってくるのがだいたい夜の0時くらいで、寝るのは2時とか3時くらいです。猫たちは気分で寝るところを決めているみたいです。夜、僕が寝ようと寝室に入ったときに、先に寝ているあきらと近くで丸まっている猫の姿を見ると微笑ましくてついニコッとしちゃいます。ホッとしてよく眠れますね。

2人と3匹がみんな揃うのが休みの日なので、休みの日はリビングでみんなでごろごろして過ごすのが一番幸せです。さっき、猫ファーストって話をしたんですけれど、彼らはやっぱり僕らが食事やトイレの世話をしないと生きていけないし、環境も僕らが作ってあげないといけないので、わっふる、カステラ、かぎにとって危険がないか、快適な環境かを考えて設えるのは僕らの役目なんです。そういう意味では彼らは子供みたいな存在なのかな。常にわっふる、カステラ、かぎを中心に暮らしを考えているので、ふたりにとっての絆でもありますね。

「家であきらと猫たちとゴロゴロするのが幸せ」とてつじさん
健康管理だけでなく外出中の様子を知るのにもCatlogが役立っているそう

でも、一方的に僕らがほどこしているというわけじゃなくて、たくさんの幸せな時間や、ハッとした気付きを彼らからはもらっています。仕事でつかれているとき、ちょっと落ち込むようなことがあったときは、寄り添って話を聞いてくれるし、彼らに助けられることばかりです。だからギブアンドテイクな関係。それぞれに役割を果たしながら暮らしている家族です。まだまだ一緒に住みはじめて半年ちょっと。これからこの家で、家族みんなで歴史をつくっていくのが楽しみです。


Photo: Kyoto Tanaka

Planning / Direction: Takahisa Tanabe (KLKL inc)

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