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室内飼いの猫は運動不足?猫の運動量に合わせた運動不足解消法とは

室内飼いの猫は運動不足?猫の運動量に合わせた運動不足解消法とは

ヘルスケア
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猫の健康のために、室内飼いにしている飼い主さんも多いでしょう。しかし、部屋のなかでは行動範囲が限られるため、どうしても猫が運動不足になってしまいがちです。この記事では、猫の運動不足を解消する方法や、おすすめのグッズなどをご紹介しています。猫の運動不足が気になる飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。


監修した専門家

小川 篤志

小川 篤志

株式会社RABO 獣医師

獣医師。救急医療を中心に従事し、災害医療にも携わる。宮崎犬猫総合病院 院長、TRVA夜間救急動物医療センター副院長を経て、現在RABOに所属。Webメディア監修、獣医師や飼い主向けセミナー講演、メディア取材などでも活動。

別府 雅彦

別府 雅彦

アリアスペットクリニック 院長 / 臨床獣医師

神奈川県の地域中核病院でジェネラリストとして経験を積みながら、学会発表も行う。2019年アメリカ獣医内科学会で口頭発表。アニコムホールディングスに入社後は#stayanicomプロジェクトの中心メンバーとしてコロナ禍のペット救護に当たる。2020年から現職。得意分野は運動器疾患、猫使い(使われ)。


運動不足の基準は?

くつろぐ猫

室内で生活している猫は、行動範囲が限られているためどうしても運動不足になりがちです。そのため、室内でも運動ができる環境を整えてあげることが重要です。

運動不足は、1日に運動した時間を基準に判断することができます。猫種や体格、年齢によって異なりますが、だいたい1日に10~20分程度の運動が望ましいとされています。一度にまとめて遊ぶ時間をとるのではなく、1日数回に分けて運動させてあげると良いでしょう。

運動不足は肥満の原因に

運動不足が影響して、肥満になってしまう猫もいます。日々のエネルギー消費が足りないことに加え、筋肉量が落ちることで基礎代謝が減ってしまうことも大きな要因です。

猫の体格はそれぞれ個体差も大きいため、体重だけで肥満かどうかを判断することはできません。そのため、猫が肥満かどうかを判断するにはボディコンディションスコア(BCS)を参考にしてみましょう。

BCSは、背中や腹部の見た目と手触りなどで判断します。BCS1「痩せ」~BCS9「肥満」までの数値があり、BCS4または5が「理想体重」となっています。(BCSは5段階で定義されるものもあります)

ボディコンディションスコア(BCS)

簡単に説明すると、猫が四つ足を地面に付けて立った状態で、腰のくびれが全く無い状態は肥満傾向にあります。長毛種は特に分かりにくいため、触って確認してみましょう。

逆にくびれが深く、背骨や肋骨がデコボコと見えそうなくらいに目立つ状態は痩せ過ぎです。

なお、肥満の原因は、運動不足だけではありません。運動量が少ないことに加え、食事量が多すぎることが原因であることも多いので、食事量を見直してみることも肥満を防ぐポイントです。

猫は年齢によって運動量が減る?

リラックスする猫

運動不足解消のためにおもちゃで遊ぶなど、さまざまな運動を取り入れる際には猫の年齢も考慮することが大切です。猫は年齢を重ねるごとに、運動量が減ることが普通です。一方で、やんちゃ盛りの子猫や若齢の猫ではたっぷり遊んで運動量を増やしてあげましょう。

ここでは、猫の年齢別に必要な運動量をご紹介します。

一人でも遊ぶ子猫期

生後6ヶ月頃までの子猫期はとにかく良く動き、じゃれあって遊ぶ「じゃれ遊び」が大好きです。きょうだい猫などがいる場合は、お互いにじゃれあって遊ぶ姿も良く見られます。多頭飼いでなくても、家のなかにあるカーテンやおもちゃなどを使い一人で遊ぶことも多いはずです。

一人遊びができるボールなどのおもちゃを準備しておくと、飼い主が遊んであげる時間が取れなくても、運動不足の心配はありません。子猫期はだいたい1日に20分程度の運動時間は確保したいところ。もちろん、もっとたくさん遊んでも大丈夫です。一方で、しっかり食べて、たっぷり寝ることも大事なので、遊びすぎ、興奮させすぎには注意してくださいね。

運動量の多い幼猫~成猫期

生後半年頃の幼猫期から7歳頃の成猫期までは、たくさん遊んで体力をつけることが大切です。子猫期のように一人で勝手に遊ぶことが少なくなるため、飼い主がおもちゃなどで積極的に遊びに誘うことを意識すると良いでしょう

日中に遊び足りず、体力がありあまっていると夜間に走り回って飼い主が寝られない、ということもあります。この時期は、ジャンプしたり走ったりと猫の運動量に合わせた遊びを選び、適度な運動を日常の生活に取り入れることがおすすめです。特に高いところへの昇り降りや、狩猟本能を刺激するような遊びによって、猫の欲求を満たすことが出来ると言われています。

なお、飼い主との遊びのタイミングは、飼い主が主導する事をおススメします。これは「鳴いたり咬みついたりすれば遊んでもらえる」と覚えさせないためです。

運動量が減る老猫期

7歳以降の老猫期になると、どうしても運動量が減ってしまう猫が増えます。特に10歳をすぎる頃からは老化が目立ち、活動時間も短くなり、寝て過ごす時間が増えがちです。しかし、年齢を重ねても適度な運動は必要です。意識的に運動させて、筋肉量を保つことが大事ですね。

成猫期のように激しいジャンプ運動ではなく、おもちゃに手を出そうとしたり、おもちゃを目で追いかけたりと、ちょっとした刺激でもOKです。短い時間でも構わないので、猫の年齢や体力に適した遊びを見つけてあげましょう。

とはいえ、猫の1日の運動量がどれくらいかを把握するのは難しいですよね。ほかの猫がどのくらい運動しているのかも判断するのはほぼ不可能です。Catlogなら、首輪型デバイスで猫の運動量を毎日自動で記録します。

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遊びの内容は猫の年齢に合わせよう

おもちゃで遊ぶ猫

おもちゃを使った遊びも、猫の年齢に合わせて内容を考えることが大切です。育ち盛りの子猫期~成猫期、体への負担を考慮すべき老猫期に分けて、適した運動をご紹介します。猫との遊び方にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

子猫~成猫期は筋力アップ

遊び盛り、育ち盛りの子猫期~成猫期は、筋力アップが期待できる「ジャンプ遊び」をメインに取り入れてみましょう。この時期にしっかりと筋力を備えていると、加齢に伴う足腰の衰えを予防することにもつながります。

猫じゃらしや先端にネズミなどがついたじゃらしおもちゃを上下に動かし、猫が思いきりジャンプできる遊びを取り入れてみましょう。

老猫期は筋力キープを目指そう

老猫期になると、ジャンプしたり俊敏な動きをしたりするのは難しくなってきます。しかし、基礎代謝を維持したり、関節への負担を和らげるためには、筋力をキープすることが大事です。お気に入りのおもちゃを使って興味を引いてみたり、フードを使ったおもちゃで運動をさせてみたり、愛猫に合った遊び方を探ってみましょう。軽い段差の昇り降りも、猫のペースでさせてあげましょう。

賃貸でもOK!おすすめの運動不足解消グッズ

飼い主が仕事で忙しいときなど、猫と遊ぶ時間が確保できないこともあるでしょう。そんなときは手軽に猫の運動不足が解消できるグッズを取り入れてみるのも一つの方法です。ここでは、おすすめの運動不足解消グッズをご紹介します。

キャットタワー

猫は高い所を好みますが、賃貸住宅などでは十分な行動範囲が確保できないことも多く、猫がリラックスできる居住環境を整えられないこともあるでしょう。そんな場合には、キャットタワーがおすすめです。上下運動ができ、リラックスできる高い場所もあるため、猫にとって快適な環境が整うでしょう。飛び付いたり、地震で揺れたりしても倒れないように設置しましょう。

キャットステップ

床に置くキャットタワーは、圧迫感が出てしまい部屋が狭くなる……とお悩みの方には、キャットステップが良いでしょう。キャットステップは壁に設置する猫用の階段です。壁に直接設置するため、部屋の広さに影響しません。

壁を傷つけないタイプのキャットステップもあるため、賃貸住宅にお住まいの方でも手軽に設置可能です。こちらも落下してしまわないよう、キッチリと設置しましょう。

猫用おもちゃ

ボール、オヤツを詰められる知育玩具、レーザーポインター、猫じゃらしなど、猫用おもちゃにもさまざまなタイプがあります。多くの猫は「追いかける、捕まえる」といった遊びを好み、狩猟本能を満たすことがストレス解消にも繋がります。猫の好むおもちゃのタイプを見つけ、お気に入りのおもちゃを選んであげましょう。

猫のおもちゃはどう選ぶ?安全性も要チェック

猫用おもちゃ

豊富な種類のある猫用おもちゃですが、猫によって好みは様々です。また、選び方を間違えると誤飲などの事故が発生することがあります。ここでは、猫用おもちゃを選ぶ際のポイントをお伝えします。

「追いかける、捕まえる」が基本

猫には狩猟本能があり、遊びの内容は狩りの動きを想定したものが適しています。子猫はもちろんですが、高齢の猫であっても上手く誘えば、のそのそと追いかけたり、サッと手を出したりといった運動をさせることができます。「捕まえた!」という達成感はストレス解消にも繋がるので、上手に誘って遊んであげましょう。

誤飲しないものを選ぶ

おもちゃを獲物ととらえてガジガジ噛みついてしまうことがあります。おもちゃによっては噛むことで壊れてしまうものもあり、壊れた部分を猫が誤飲してしまう事故もよく見られます。

噛みちぎれる素材のもの、誤飲してしまうようなサイズのおもちゃには要注意です。飼い主の目が届かない場所では遊ばないよう、遊び終わったらおもちゃを片付けることも習慣にしておくと良いでしょう。執着が強く、探し出してでも噛んで飲み込もうとするようなおもちゃは、少しリスクになるかもしれません。

また、日用品で猫が勝手におもちゃにしてしまいそうなもの、特にヒモや輪ゴムといったものは誤飲してしまう可能性があるので片付けておきましょう。

年齢に合わせたものを選ぶ

猫は年齢によって運動量も変わってきます。年齢に合わせた動きができるおもちゃを選ぶことで、運動不足の予防や健康維持にもつながります。音が鳴ったり、光ったり、猫に適度な刺激を与えられるおもちゃもおすすめです。遊びの欲求が少ない猫には、オヤツを上手く使った遊びも良いでしょう。

猫の運動不足や病気のことをLINEで無料相談受付中

CatlogのLINE公式アカウントでは、運動のことから病気や暮らしのことまで、LINEで無料相談受付中です。 下記のように、飼い主様のお悩みやピンポイントに知りたいことに獣医師や猫のスペシャリストが丁寧に回答いたしますので、お気軽にご相談ください。

猫の体調に関する獣医師へのLINE無料相談の実際の画面

<LINE相談の例> ・腎臓病と診断されたらどんなご飯をあげればいい? ・膀胱炎になったら、トイレの回数を知っておくことは大事? ・子猫を迎えて最初に用意しておくべきものは? ・ごはんを食べてくれないけど、どうしたらいい? ・太ってきたと言われたけど、ダイエットが難しい

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Catlogなら外出時も猫の運動量がチェックできる

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愛猫が一日何分運動しているか、わかりますか? 前述したとおり、一日10~20分程度は運動することが望ましいとされています。でも毎日運動時間を測るのは大変ですし、多くの方はしていませんよね。そんな方には、首輪型デバイスCatlog(キャトログ)がおすすめです。首輪をつけているだけで、専用のアプリで、猫の行動データが確認できます。何分走ったか、何分歩いたかなどの運動量がわかることはもちろん、睡眠時間やくつろいでいる時間、食べる、水飲み、毛づくろいなどの行動も自動で記録されます。

食事量と消費量のバランスがわかる

事前にフードの種類や食事量をアプリに登録すると、猫の運動量と食事量のバランスを知ることができます。「どのくらいあげればいいのかわからない」「どのくらい運動させればいいかわからない」といった悩みがある方にはおすすめです。運動不足による肥満は大きな病気の原因となることもあるため、猫の健康管理のツールとして便利です。

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Catlog Boardで体重、ダイエット管理も

キャトログボード

Catlog Board(キャトログボード)は、トイレの下に設置するだけで、猫の体重、おしっこやうんちの回数、量などを自動で記録します。トイレに行くたびに体重が記録されるため、こまめに体重管理ができ、手軽に猫のダイエットを管理することも可能です。

毎日一緒に生活していても、おしっこの量や回数を正確に答えられる飼い主は少ないでしょう。しかし、トイレの回数の増減はなんらかのトラブルが隠れていることもあります。Catlog Boardを使用することで、気づきにくい体調の変化をいち早く知ることができます。

  • おしっこ・うんちの回数、 トイレ滞在時間、体重が分かる
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  • 多頭飼いの場合、 猫様一匹ずつを自動で識別

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まとめ

寝転ぶ猫

猫の運動不足は、猫自身の健康的な生活に悪影響を与えてしまうことがあります。人と同じように、適度な運動は心と体の健康にとって重要なことなのです。

運動不足にならないよう、普段から年齢や活動量に合わせた運動を取り入れていき、大切な家族の健康を守りましょう。

日中の運動量がわからない、適した運動量を知りたいという方は、CatlogやCatlog Boardを活用して、猫の活動量や健康状態を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

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ライター

猫様のいる暮らし編集部

猫様のいる暮らし編集部

2匹の猫様と一緒に暮らしています。無防備になったお腹に顔をうずめ、猫吸いをさせていただくのが至福の時間。 猫様との暮らしにまつわる情報をお届けします。


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